駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

「第6回 チャンピオンズヒート」(井岡ジム主催) 概要&雑感

夕刻からは大阪難波大阪府立体育館で井岡ジムの主催興行。ノンタイトル戦にも関わらず4月に続いて第一競技場での開催という強気の姿勢、他のジムなら無謀と言われるところだが、在阪ジム随一の会員数と知名度を誇るこのジムの底力を見せる形で、今回も業界内基準で「満員」マークの客入りとなった。
メインカードのホスト役は、前回に引き続いて関西期待のアマエリート・井岡一翔。B級デビュー2戦目の身分ながら特例で8回戦に出場、そして相手はなんと日本ランカーの松本博志[角海老宝石]。かつての辰吉丈一郎[大阪帝拳]を想起させる一足飛びの出世街道、果たして一気に駆け抜ける事が出来るのか、業界内外から視線が集中する試合になる。この他、セミファイナルには世界ランカー・国重隆[大阪帝拳]出場の8回戦、前座でも森川真一郎[高砂]×石田匠[井岡]など注目カードがあり、充実の全8試合計48Rである。
ちなみに筆者は神戸興行終了後すぐにポートライナーへ飛び乗り、JR・地下鉄と乗り継いで第1試合開始とほぼ同時に会場入りという超タイトなスケジュール。こんなハシゴをした人間はそうそう居ないだろうと思っていたら、第1試合の主審が先刻まで神戸にいた原田レフェリーで吃驚した。どうやらセミファイナル前に神戸を発って大阪に到着したようなのだが、こんな掛け持ちは筆者も未だ見た事が無い。なお、その後に坂本・宮崎両レフェリーも神戸から駆けつけて、都合、両会場で掛け持ちしたレフェリーは3人であった。東日本地区から福地・中村の2氏を招聘しても人員に余裕が無かったための措置のようだが、何とも忙しい話である。