駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2005-01-01から1年間の記事一覧

第6試合・フライ級4回戦/○久田哲也[ハラダ](判定2−0)森島健司[SFマキ]●

期待の久田だが、この日は大振りが目立ち、圧力をかけて手数を繰り出すものの不発ばかり。新人王準決勝のVS奈須戦で見せつけた持ち前のコンビネーションは影を潜めたままだった。これに対し、森島は巧くアウトボックスに持ち込んで、ヒット数で互角以上に持…

第5試合・フェザー級4回戦/●兵頭健一[大星モリガキ](4R1分17秒TKO)白井康太[尼崎]○

第4試合・Sフェザー級契約ウェイト(58kg)4回戦/○平尾彰敏[ハラダ](判定3−0)金沢秀治[アポロ]●

公式判定は3者とも39-37で平尾。駒木の採点は38-38イーブン。

第3試合・フライ級4回戦/○清水祐司[正拳](判定3−0)池田寛[レンゴー]●

公式判定は3者とも39-37で清水を支持。駒木の採点は39-37で池田の方を優勢と見た。この日の採点は手数や細かいヒットよりも強引なジェネラルシップを重視し過ぎる傾向があり、この後の判定結果もこれに影響されていった。

第2試合・Sバンタム級4回戦/○小倉宏太[ハラダ](判定3−0)土田浩亮[ヨシヤマ]●

公式判定は40-36、40-36、39-37の3−0で小倉。駒木の採点も40-36で小倉優勢。

第1試合・Sウェルター級契約ウェイト(68kg)4回戦/●津田修吾[塚原京都](2R1分20秒TKO)丸野琢哉[守口東郷]○

Fighting beat Boxing(ハラダジム主催興行)

最近では珍しい、平日夜の大阪府立第2競技場での興行。メインは、7/29のハラダジム興行(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050729)で世界ランカーに敗れたジムの大将格・上原誠の再起戦だが、ボクシングマニアにとっては、今年度の新人王戦線を盛り上げ、ま…

第2部総括

記念興行を華やかに飾りたかったはずの神拳阪神勢だが、結果は2勝7敗という惨憺たる結果に。しかも負け方も、その多くが“安全パイ”の相手に逆転負けや完敗を喫するなど、内容の良くない試合が相次いだ。これでは何を記念する興行なのかと思いたくもなる話…

第2部第9試合・ライト級6回戦/●星原拓史[神拳阪神](判定0−3)高山剛志[ハラダ]○

7月に1階級上の日本ランカー&全日本新人王の磯道鉄平を最後まで苦しめた高山剛が、“剛志”と改名して臨んだ一戦。この日の興行の主役であるはずの星原に全く何もさせず、試合を通じて完全に優勢をキープして圧勝。接近戦を挑む星原に対し、ショルダーブロ…

第2部第8試合・Sライト級6回戦/○赤澤慎司[神拳阪神](1R1分28秒KO)高木章裕[大阪帝拳]●

第2部第7試合・Lフライ級6回戦/●山本秀人[神拳阪神](判定0−2)森栄良平[尼崎亀谷]○

この試合は3/6(中央公会堂)の再戦。公式判定は58-54、58-56、57-57の3−0で森栄。駒木の採点は57-57イーブン。

第2部第6試合・フェザー級6回戦/●新居健太[神拳阪神](判定0−3)佐梁孝志[明石]○

公式判定は59-54、58-57、58-57の3−0で佐梁。なお、1R、新居はホールディングで減点1。駒木の採点は58-55で佐梁優勢。

第2部第5試合・Sフライ級4回戦/○宮村裕司[神拳阪神](3R1分49秒KO)平野篤[オール]●

第2部第4試合・バンタム級4回戦/●有川憲司[神拳阪神](3R1分08秒KO)高田直秀[尼崎]○

第2部第3試合・フェザー級4回戦/●香川良平[神拳阪神](2R2分05秒TKO)若林要[新日本大阪]○

第2部第2試合・ライト級4回戦/●宇井敏晃[神拳阪神](判定1−2)森下裕己[新日本大阪]○

公式判定は38-37、38-37(森下支持)、38-37(宇井支持)の2−1。なお、1Rに森下にダウン1回。駒木の採点は38-37宇井優勢。

第2部第1試合・ウェルター級契約ウェイト(65kg)4回戦/●小倉雅弘[神拳阪神](判定1−2)塚本隆太[明石]○

公式判定は38-37、38-37(塚本支持)、38-37(小倉支持)の2−1。なお1Rに塚本にダウン1回。駒木の採点では38-37小倉優勢。

第2部・第2回神拳阪神EXICITE BOXING「GOD FIST BOXING」概要&雑感

第2部は神拳阪神ジムの設立5周年記念興行。A級選手から未勝利のグリーンボーイまで、所属選手9名が全ての試合に出場する。なお今回は試合数も考慮してか、A級選手も6回戦を戦うA級トーナメント仕様の興行となった。 客入りは正真正銘の超満員。普段の…

第1部総括

ハイライトはやはりメイン。健文の左レバーブローは目が醒めるような一撃だった。ロープ際の演技臭いイヤ倒れではなく、リング中央での“真実の一撃”だからこそ値打ちがある。 あとは第5試合、忠地の再起失敗はやはり残念。確かに6回戦では壁に当たりそうな…

第1部第7試合・バンタム級10回戦/○健文・エスプロシボ・トーレス[大鵬](1R1分32秒KO)ソムチャイ・ウォルソラポン[タイ国]

力量に差のある相手を前に、健文は課題の左ジャブを意識して連発する“試し斬りモード”。ガードを固めつつ、ジャブから左のアッパー、フックへと繋げる攻めは出色。鋭いスピードで見せ場を作った後は、強烈極まりない左レバーブローをクリーンヒット。ソムチ…

第1部第6試合・フェザー級8回戦/○上原裕介[大鵬](8R0分12秒TKO)武田高廣[大阪帝拳]●

典型的なランカー未満A級選手2人による一戦。前半は武田が攻守をバランス良くまとめて優勢も、4R以降は上原が足を使ったボクシングでペースを奪うと、ボディ攻めで動きを止め、回転力とパワーの差を活かして形勢を逆転。7Rに左カウンターでダウンを奪…

第1部第5試合・Sバンタム級6回戦/○中井五代[大鵬](2R3分06秒KO)忠地啓太[ウォズ]●

忠地は西日本新人王決勝での手痛いKO負けの反省か、これまでに無いほどディフェンスを意識し、闇雲に攻めるのではなくフェイントを交えてジャブ・ワン・ツー中心と、新境地開拓を狙ったファイトスタイル。だが、これに対して中井は、豊かなハンドスピードに…

第1部第4試合・ライト級6回戦/○川波武士[大鵬](4R2分52秒TKO)竹ヶ鼻亮二[進光]●

第1部第3試合・Sバンタム級6回戦/○松村聖[大鵬](判定3−0)三須薫[尼崎]●

公式判定は60-54、59-55、58-56の3−0で松村。駒木の採点でも58-56松村優勢。

第1部第2試合・バンタム級4回戦/△橋詰智明[井岡](判定0−1)西正隼[正拳]△

公式判定は39-37(西支持)38-38、38-38の1−0ドロー。駒木の採点は39-37橋詰優勢。

第1部第1試合・フェザー級4回戦/●畑本耕一[ヨシヤマ](2R2分02秒TKO)平野英治[矢尾]○

第1部・ドラマチックボクシング(大阪帝拳・大鵬ジム主催)概要&雑感

第1部は健文・エスプロシボ・トーレスのタイ人相手の調整戦をメインに、A級・B級の試合が中心の全7試合。大鵬ジム所属選手は比較的安全な相手を宛がわれたが、第5試合の中井だけは西日本新人王戦準優勝の忠地が相手という油断ならないマッチメイク。逆…

IMPホール昼夜興行

もはや御馴染みとなったIMPホール昼夜興行。前日も夜興行に大阪まで出かけているにも関わらず、この日は2興行とも皆勤。試合カード表に、新人王戦上位進出者の再起戦とか前の試合が出色の内容だった選手の名前を見つけると、それがたとえ4回戦1試合だ…

興行全体の総括

ほぼ全試合KO決着という、非常にエキサイティングな興行となった。メインも相手役の大健闘もあって大いに盛り上がり、少なくとも内容的には大成功だったと言えるだろう。 個別の選手で言えば、やはり久高、中野、高山&カスティーリョといったところか。久…

第7試合・ミニマム級10回戦/○高山勝成[Gツダ](負傷判定8R0分21秒)ロレン・デル・カスティーリョ[比国]●

チャンピオンカーニバルでの日本タイトル挑戦が内定している高山の復帰戦。相手は18歳のフィリピン5位と、この組み合わせは明らかにミスマッチと思えたが、ところがこの若武者がとんでもない実力派ホープ。まだ若さゆえの向こう見ずな所は見受けられるが、…