駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2007-03-01から1ヶ月間の記事一覧

第2部総括

前半戦に少々間延びした判定・最終ラウンド決着が連続してどうなるかと思ったが、後半戦は割と締まった内容・決着が連続して、終わり良ければ……の興行になったのではないか。個人的にはセミ前がベストバウト。勝者の金光は勿論、実質格上を相手にアグレッシ…

第2部第8試合・バンタム級10回戦/○安田幹男[六島](4R1分40秒TKO)李光輝[Gツダ]●

メインイベントは、山崎と並ぶ六島ジム次将格の1人、安田幹男が出場する10回戦。 安田は10勝(8KO)3敗2分の戦績。新人王は西日本ベスト4止まり、その後も要所で躓くなど地味なキャリアを強いられて来たが、昨年7月に元世界ランカーのハイメ・オルティス[…

第2部第7試合・ライト級契約ウェイト(60.2kg)10回戦/○山崎晃[六島](7R2分44秒TKO)闘将青木誠[Gツダ]●

セミファイナルは、六島ジム所属の日本ランカー・山崎晃が昨年7月以来の出場となる10回戦。 その山崎は8勝(4KO)1敗3分の戦績で、現在日本ライト級8位。03年にB級デビューして以来、地味ながらも内容の濃いキャリアを積み重ねており、04年末には後の日…

第2部第6試合・フライ級6回戦/○金光祐治[六島](判定3−0)清水祐司[正拳]●

両者戦績は金光7勝(5KO)1敗、清水5勝(1KO)4敗1分。両者西日本新人王戦で準優勝の実績を持つ。金光は昨年8月に約1年ぶりの再起戦を完勝、一方の清水は昨年末に再起するも判定負けし、現在は明暗分かれている。 1R。金光はステップ踏みつつ自分の距離…

第2部第5試合・バンタム級6回戦/●松村聖[大鵬](4R2分50秒TKO)難波拓人[明石]○

両者戦績は松村8勝(2KO)4敗2分、難波5勝(1KO)4敗1分。松村はA級ライセンス保持者だが連敗で仕切り直しの6回戦出場。難波は昨年度のSフライ級西日本新人王。西部日本との対抗戦をドロー敗者扱いで退いた後、11月には早い再起戦を行ってこれに勝利。…

第2部第4試合・ミドル級6回戦/●辻保裕[六島](判定0−3)羅刹寛考[京都拳闘会]○

6回戦1試合目は、西日本ミドル級新人王対決。 05年の西日本新人王・辻は4勝(2KO)1敗の戦績。05年は西軍代表戦で敗退し、後楽園進出はならなかったものの、昨年8月に再起戦を行って完勝で4勝目を挙げ、これが初の6回戦。出身地・岸和田から毎回大挙し…

第2部第3試合・ライト級4回戦/○中村悟[六島](4R0分30秒TKO)高山英次[オール]●

この試合は新人王戦ではないオープン戦。 両者戦績は中村が1勝(0KO)1敗、高山は未勝利2敗。中村は03年9月以来、3年6ヶ月ぶりの復帰戦。高山は昨年5月、9月と連敗中。 1R。スピード無く手数も少ないままジリジリと前進する高山に対し、中村は後退す…

第2部第2試合・Sライト級/○石橋正和[六島](判定3−0)武田裕平[川田]●

両者戦績は石橋2勝(1KO)2敗、武田1勝(0KO)無敗。 1R。武田はアグレッシブに攻勢を仕掛けるが動きに無駄が多く、距離の合わない大振りパンチが目立つ。それでもドサクサ紛れに右アッパーをヒットさせるが、ラウンド終盤には石橋が左アッパー→右フックの…

第2部第1試合・Sフェザー級/●塚元斗夢[六島](判定0−3)谷野陽太[泉北]○

この試合と次の第2試合は、六島ジム所属選手が出場する新人王予選。 両者戦績は塚本1勝(0KO)無敗、谷野2勝(0KO)2敗2分。 1R。塚本が先手打って攻勢に出てワン・ツー中心に手数、ヒット数でリード奪う。しかし相変わらずフックが極端なオープンブロー…

第2部「D・N・A(デンジャラス・ニュー・アビリティ)」(六島ジム主催)概要&雑感

夜の部は「藤原トレーナー・エディ賞受賞記念」と銘打たれた六島ジムの自主興行。全8試合中7試合に六島ジム所属選手が出場し、“一番弟子”の名城信男も来場。藤原トレーナーも多くの試合でチーフセコンドを務めた。 さて、マッチメイクは少々地味さが否めな…

第1部総括

14試合中10試合が判定決着となり、所要時間は観る立場からすれば冗長さを感じる4時間超。試合の方も、1回戦とは言え新人王戦の看板を背にするには眉をひそめたくなる低調な内容が目立ち、早くも今期新人王戦線の行く末が心配になってしまった。手放しで好…

第1部第15試合・Sフェザー級4回戦/★末吉勇大[神拳阪神](末吉棄権のため不戦勝)梅木大吾[八尾]☆

末吉がコンディション不良のため欠場。梅木が戦わずして2回戦へ進出した。私服でリングに上げられ、気まずい顔で勝ち名乗りを受けた梅木がちょっと気の毒に映った。

第1部第14試合・Sフェザー級4回戦/▲楠章二郎[新日本大阪](判定1−1ヒグチ勝者扱い)ヒグチ祐人[Gツダ]△

両者戦績は楠2勝(1KO)5敗2分、ヒグチ1勝(0KO)2敗1分。 1R。中間〜遠距離でジャブ、ワン・ツーの静かな打ち合い。ヒグチが先手でジャブを放っていって手数でリード。楠もジャブ、ワン・ツーでヒグチをロープに詰めるシーンを作るが、ラウンド全体を通…

第1部第13試合・フェザー級4回戦/●佐々木勝之[守口東郷](2R1分01秒KO)林田直也[ハラダ]○

両者戦績は佐々木3勝(2KO)3敗1分、林田1勝(0KO)1敗1分。 1R。林田が先制攻撃を仕掛け、佐々木が様子見も兼ねてパーリング中心の守備で受けに回る展開。林田がフックで有効打を奪いチャンス到来も、気が逸って体ごと突っ込んでしまい不発。佐々木はラ…

第1部第12試合・フェザー級4回戦/●平野英治[八尾](2R1分27秒KO)吉岡和弘[大阪帝拳]○

両者戦績は平野2勝(2KO)6敗1分、吉岡1勝(0KO)無敗。 1R。平野は愚直な強打攻勢。吉岡はジャブで迎撃するが、ラウンド中盤に気圧され気味となった所で被弾繰り返し劣勢に。それでも終盤に入ると前に出て反撃し、ジャブ、ワン・ツーでヒット重ねて互角の…

第1部第11試合・Sバンタム級4回戦/▲大島正規[大鵬](判定1−1菊地勝者扱い)菊地永太[泉北]△

両者戦績は大島1勝(0KO)2敗3分、菊池3勝(1KO)無敗1分。菊池は前年度ベスト4進出者。 1R。いきなり打撃戦でスタートすると、大島のオープニングヒット・右フックが綺麗にクリーンヒットして菊池は早くもダウン。菊池はダメージ軽く、足を使ったファイ…

第1部第10試合・Sバンタム級4回戦/●馬渡秀訓[大阪帝拳](4R2分42秒TKO)村越昭将[SFマキ]○

両者戦績は馬渡1勝(0KO)無敗、村越3勝(3KO)無敗1分。村越は一昨年4/16以来1年11ヶ月ぶりの再起戦となる。 1R。パワー、圧力で押す村越だが、馬渡は足を使って自分の距離をキープしつつ右ストレート中心に迎撃しヒット数ではこちらが上。村越はブランク…

第1部第9試合・Sバンタム級4回戦/○森本一春[江坂](判定2−1)土師智洋[倉敷守安]●

両者戦績は森本3勝(0KO)1敗1分、土師3勝(2KO)1敗。 1R。両者6回戦級の技術とスピード感溢れる打撃戦。土師は左の捨てパンチから右ストレートを放ち、これが強力。森本も果敢に攻めてほぼ互角に渡り合う。互いに相手の手数を自分の手数で相殺してヒッ…

第1部第8試合・Sバンタム級4回戦/▲兵頭健一[大星森垣](判定1−1寄川勝者扱い)寄川航[進光]△

両者戦績は兵頭1勝(0KO)2敗、寄川2勝(1KO)無敗。 1R。寄川がジャブ中心の攻勢に出ようとするところ、兵頭が相撃ち覚悟の打撃戦を仕掛けていく。この果敢な戦術は一定の効果を挙げたものの、結局はパンチの精度と守備力で勝る寄川が手数、ヒット数、主導…

第1部第7試合・バンタム級4回戦/○島田惇輝[明石](判定2−0)白川勇作[金沢]●

両者戦績は2勝(1KO)1敗1分、白川1勝(1KO)1敗。 1R。白川はステップワーク活かしたボクサー型スタイルを披露するが、ガードなど守備が甘く被弾が多い。ラウンド後半からはガード固めて圧力をかける島田の攻勢の前に失速気味。 2R。白川が退がりつつ…

第1部第6試合・バンタム級4回戦/●伊東敏[Gツダ](判定1−2)岡田壮平[正拳]○

両者戦績は伊東1勝(0KO)1敗、岡田3勝(0KO)無敗。 1R。両者距離が噛み合わずガチャガチャした打撃戦。手数は出るが的には容易にヒットしないじれったい展開が続く。伊東がカウンターを決める場面もあったが、非力な印象で決め手となったかは? 2R。こ…

第1部第5試合・バンタム級4回戦/○倉田稔[進光](判定3−0)高田直秀[尼崎]●

両者戦績は倉田3勝(0KO)1敗、高田1勝(1KO)3敗2分。 1R。倉田はいかにもサマになった構えで落ち着いた佇まい。左ジャブ連打中心の牽制攻撃で主導権を奪い、手数優勢。高田はガード堅く被弾こそ抑えるが守勢に立たされて反撃も限定的。 2R。このラウ…

第1部第4試合・バンタム級4回戦/●徳山雅之[大阪帝拳](判定0−3)名越光紀[新日本大阪]○

両者戦績は徳山1勝(0KO)1敗、名越1勝(1KO)3敗3分。 1R。両者ガードを高く上げ、ワン・ツーにボディフック中心の打撃戦。両者交互に攻勢に出てヒット奪い合い、主導権支配共々互角の形勢。ヒット、手数で名越が僅かに優勢だが? 2R。両者密着してシ…

第1部第3試合・Sフライ級4回戦/○冨田聖登[ウォズ](1R1分45秒KO)平山正剛[大星森垣]●

両者戦績は冨田2勝(0KO)2敗、平山1勝(1KO)無敗。 1R。平山が昨年末のデビュー戦と同じく剛腕を振るうファイタースタイルで先制攻撃を仕掛け、たちまち乱打戦へ。冨田はマトモに強打を貰って一旦苦境に立たされるが、間もなくして打ち合いで互角に渡り合…

第1部第2試合・Sフライ級4回戦/●内田崇文[森岡](判定0−3)加藤心和[金沢]○

両者戦績は内田1勝(0KO)1敗、加藤4勝(0KO)1敗1分。加藤は前年度この階級で準優勝。 1R。内田がアグレッシブにワン・ツー、ショートフック中心の連打攻勢も、加藤はガード・ブロックの防御、ステップとクリンチによる距離コントロールでこれを完封。逆…

第1部第1試合・Sフライ級4回戦/○藤尾泰寛[正拳](判定2−1)松吉成祐[八尾]●

両者戦績は藤尾1勝(0KO)1敗、松吉3勝(1KO)2敗。 1R。藤尾は序盤から圧力をかけつつワン・ツー、ワン・ツーと放っていく。松吉の隙の多い守備を突いて多数のヒットを奪うが、やや決定力に欠け、たちまちガス欠を起こして失速。松吉は藤尾のバテに乗じて…

第1部・西日本新人王予選1回戦(西日本ボクシング協会主催)概要&雑感

昼の部は西日本新人王トーナメント予選の集中開催。昨年より10日早い開幕となった今期トーナメントは、新たにミニマム級を加えた12階級計115名によって、各階級1つしかない地区王座が争われる。今年はアゼリア大正での興行が無くなり、IMPホール中心の開…

IMPホール昼夜興行

先月に引き続いて今年2回目のIMP昼夜興行。いよいよこの日から今年も西日本新人王トーナメントが開幕となった。B級以上の選手層が薄い西日本地区の住人としては、やはり新人王戦が始まって漸く本格的なシーズン入りという感がある。事実、これから来月…

ミドル級展望

最重量級・ミドル級は4名参加にとどまった。 出場選手及び06年以降の戦績 岩尾剛[泉北] 4勝(2KO)無敗1分 06/11/17 VS金崎俊行[大阪帝拳]○ (判定3−0/40-36、40-36、40-36) 06/09/02 VS福森智史[正拳]▲ (判定0−1敗者扱い/38-38、38-38、37-39)=…

ウェルター級展望

ウェルター級は7名参加。 出場選手及び06年以降の戦績 近藤紀彦[陽光アダチ] プロ未デビュー 大原里史[金沢] 1勝(1KO)2敗 06/10/29 VS巴山宏知[正拳]● (判定0−3/37-40、36-40、36-40) 06/08/13 VS中村裕介[大阪帝拳]○ (2R2分00秒KO) 06/05/14…