駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2007-05-03から1日間の記事一覧

興行全体の総括

予備カード2つを含めてダウンシーン無し、バレロのTKO勝利以外は全て判定決着という、何とも観る者に厳しい興行となってしまった。好カード好勝負に非ずはガチ系格闘技の常とは言え、よりにもよってこの大事な興行がエンタメ的に落第点となる難しい試合…

第8試合(予備カード2)・Sフライ級4回戦/○宮森卓也[18古河](判定3−0)小暮桂一郎[本庄]●

両者戦績は宮森2勝(0KO)1敗、小暮1勝(1KO)4敗。 1R開始早々、宮森が右ストレートをクリーンヒットしてノックダウン寸前の場面。ボディブローで追撃して勝負を決めにかかるが、小暮がクリンチ気味に密着してアッパーを突き上げ懸命にここを凌ぐ。2R以…

第7試合(予備カード1)・フライ級4回戦/●茂木吉宏[ワタナベ](判定0−2)中野敬太[花形]○

両者戦績は茂木1勝(1KO)4敗1分、中野1勝(0KO)1敗1分。 1R、茂木が圧力をかけつつ左アッパー、右ストレートなどの印象的なコンビネーションを見せて優位に立ったが、2R、3Rは中野がフック連打やストレートを要所で決めてポイントを確保。茂木もフ…

第6試合・WBC世界バンタム級タイトルマッチ12回戦/○《王者》長谷川穂積[千里馬神戸](判定3−0)シンピウェ・ベチェカ[南アフリカ]《挑戦者・同級4位》●

トリプル世界戦の3試合目、そして事実上のメインイベントは日本のエース・長谷川穂積が満を持して登場。相手は南アフリカからの“未知なる強豪”ベチェカ。日本人バンタム級王者としては最多タイとなる4度目の防衛を果たすと共に、悲願であるアメリカ進出の…

第5試合・WBA世界Sフェザー級タイトルマッチ12回戦/○《王者》エドウィン・バレロ[帝拳](8R1分54秒TKO)本望信人[角海老宝石]《挑戦者・同級2位》●

2試合目の世界戦は、プロボクサー破壊兵器・バレロ2度目の防衛戦。下馬評圧倒的不利な中、悲壮な決意を持って彼に挑むのは、この階級で長年日本・東洋の第一人者として君臨して来た本望信人。バレロに、そして「バレロのKOショウ」という認識でこの試合…

第4試合・WBA世界Sフライ級タイトルマッチ12回戦/●《王者》名城信男[六島](判定0−3)アレクサンデル・ムニョス[ベネズエラ]《挑戦者・同級1位》○

3試合連続世界戦の1試合目は、若き王者・名城信男が、「挑戦者」というよりも「元王者」という肩書きで語られるべき最強のコンテンダー・ムニョスを迎え撃つWBA戦。 王者・名城は9勝(5KO)無敗。今や彼の経歴は、亀田兄弟のそれを除けば日本のボクサー…

第3試合・Lフライ級6回戦/○五十嵐俊幸[帝拳](判定3−0)半田友章[宇都宮]●

両者戦績は五十嵐3勝(3KO)無敗、半田8勝(3KO)3敗4分。五十嵐はアテネ五輪日本代表で、昨年8月にデビューして以来、韓国人・タイ人をいずれも短時間KOで片付けて来た。抜群のスピードを武器に、いよいよ日本ランキング獲得へ向けて動き出す。これを迎…

第2試合・Sフライ級契約ウェイト(113パウンド)6回戦/○アドリアン・エルナンデス[墨国](判定3−0)孫京辰[韓国]●

両者戦績はエルナンデス7勝(6KO)無敗、孫5勝(3ko)4敗1分。エルナンデスは元WBC世界バンタム、Sバンタム級2階級制覇のルペ・ピントールを師に持つメキシコのホープで、既に帝拳ジムと契約を結んでいるとの事。孫は昨年9月に坂田健史[協栄]の調整戦の相…

第1試合・Sバンタム級4回戦/○安沢栄二[帝拳](判定2−1)栗野秀己[新日本木村]●

両者戦績は安沢1勝(1KO)無敗、栗野1勝(0KO)1敗。 試合開始間もなくから至近距離での乱打戦へ突入。1Rは栗野が強引な攻勢と手数で主導権を握ったが、2Rから安沢が攻守の技術差を見せ付けるように、ショート連打を度々浴びせて明確なヒット数で上回る。…

WORLD PREMIUM BOXING(トリプル世界戦・帝拳ジム主催)

恐らくは今年度における日本ボクシング界最高グレードの興行となるであろう、3大世界戦をトリプルメインとする一大イベントが東京は有明コロシアムで開催された。 出場する世界王者3人はいずれも日本のボクシングジム所属の選手。しかも国内で活動する選手…