駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2007-10-06から1日間の記事一覧

興行全体の総括

10回戦3試合は、それぞれが勝ち選手が己の持ち味を出した好内容。特に石田は彼にとってのマスターピースとなる完璧な勝利であった。ただ、前座からフルラウンド決着続きという事もあって、興行の総所要時間は軽く4時間をオーバー。観る側の集中力が過度に…

第8試合・Lフライ級契約ウェイト(107ポンド)10回戦/○高山勝成[真正](判定3−0)ファビオ・マルファ[比国]●

WBA世界王座統一戦敗北からの再起&ジム移籍緒戦となる高山は18勝(7KO)3敗の戦績。現在はWBAミニマム級2位、WBC同級13位。00年にエディタウンゼントジムからデビュー、01年の新人王戦では西日本予選から6連勝で全日本Lフライ級新人王となる。02年も3…

第7試合・ミドル級契約ウェイト(155ポンド)10回戦/○石田順裕[金沢](判定3−0)ハビエル・ママニ[アルゼンチン]●

石田は17勝(6KO)5敗2分。日本Sウェルター級王者でOPBF同級元王者にして現1位。アマ時代に高校選抜優勝、社会人選手権優勝、国体成年の部準V、全日本選手権3位など100勝以上の豊富なキャリア・タイトル歴を残し、00年にB級デビュー。デビューから半年…

第6試合・ライト級契約ウェイト(131ポンド)10回戦/●三浦誉士[金沢](9R2分09秒負傷判定0−3)ドディ・ボーイ・アグラビオ[比国]○

三浦は8勝(5KO)5敗1分。アマチュアで00年度全日本ライト級第3位の実績を残して02年にB級デビュー。5戦目で武本在樹[千里馬神戸]に敗れるが、6戦目で元日本王者・キンジ天野[国際・引退]に勝利して日本ランクを獲得。将来が嘱望されたが、04年11月に交…

第5試合・Sバンタム級契約ウェイト(54.5kg)6回戦/○佐々木佳浩[金沢](判定2−1)岡田壮平[正拳]●

両者戦績は佐々木4勝(2KO)2敗2分、岡田4勝(0KO)無敗1分。佐々木は昨年12月にドロー、今年6月に敗戦と、勝ち星から遠ざかっている。岡田は今期新人戦に参戦したが、2回戦でドロー敗者扱いとなった。 1R。佐々木が密着してショート連打、フック狙いも…

第4試合・バンタム級4回戦/○舟木隆太[金沢](判定2−1)張本陽介[陽光アダチ]●

この試合も両者デビュー戦。 1R。両者出入り激しく強振。張本が先制するが、落ち着いた流れになって舟木のジャブが機能し始める。先手で攻めてストレート交えた連打も見舞う。張本はショートフック一辺倒。 2R。ミドル〜ロングレンジ。張本はスイッチし…

第3試合・Sバンタム級4回戦/●ビクトル石田[金沢](4R2分59秒TKO)河本貴至[井岡]○

この試合は両者デビュー戦。 1R。河本は先手で手数を出して仕掛けるが、石田の守備手堅くヒットを奪えない。その石田も反撃はやや緩慢。パンチ力にも欠け、迫力不足の印象。 2R。石田が先手で攻めるが、やはり威力不足。たちまち河本に主導権を奪回され…

第2試合・Sライト級契約ウェイト(62.0Kg)4回戦/●川本昴[金沢](判定0−2)吉田謙司[六島]○

両者戦績は川本1勝(1KO)1敗1分、吉田1勝(0KO)無敗。川本は7/28のドロー以来2ヶ月間隔での試合。吉田は03年3月以来、実に4年半ぶりの再起戦。 1R。吉田がアグレッシブに仕掛けるがガード低く、川本が放つカウンターの格好の的になってしまう。クリー…

第1試合・Sフェザー級契約ウェイト(58.0Kg)4回戦/○川島潤也[金沢](判定2−0)松田雄太[SFマキ]●

両者戦績は川島3勝(2KO)1敗、松田3勝(1KO)3敗1分。川島は今期新人王戦で西日本準決勝まで進出し、これが敗退後の再起戦。松田は今年2月に敗れて以来の試合。 1R。ショートレンジから川島が踏み込んでいってワン・ツー中心。明確なヒットは僅かだが、…

金沢ジム主催興行

最近は他ジムとの共同開催や試合提供中心にプロモート活動を行って来た金沢ジムだが、今回は久々の単独主催興行。こちらも久々となる週末の府立第二を会場に、10回戦3試合を含む計8試合・52Rの重厚なラインナップが用意された。 その中でもWメイン格とし…