駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第7試合・Sフライ級10回戦/○小松則幸[エディ](1R2分59秒KO)キッティポップ・サンディジム[タイ国]●

1月の世界初挑戦(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050129#p6)で惨敗を喫した小松の復帰戦。休養中に世界ランクから滑ってしまい、現在は東洋太平洋フライ級2位&日本同級3位。ここまでの戦績は19勝(8KO)2敗5分。相手のキッティポップは、これが3度目の来日となる選手で、戦績は6勝(1KO)3敗ながら来日成績は1RKO負け、2RKO負け。どういう手合いの選手か容易に想像がつく戦績である。
1R。キッティポップは、やはりというか専守防衛気味に消極的な姿勢で、ただただロープ際を伝って足を使うのみ。中盤、キッティポップが不用意に後退したところを小松は逃さず左フックを浴びせて1度目のダウンを奪う。その後のキッティポップは自ら倒れ所を探すような感じで、ラウンド終了間際、ロープ際であからさまに演技臭い2度目のダウン。「もおええやろ?」と言いたげに10カウントを聞いた。
試合としては、「来た、見た、勝った」で説明がつく内容。毎度毎度こんな試合では困るが、とりあえず今日は小松が無事に復帰出来た事を祝福すべきか。
さて、試合終了後、テレビ中継用のインタビューでマイクを握った小松、突然「自分の対戦相手は誰がいいと思いますか?」と逆質問。観客に回答を求めると、たちまち「坂田!」「内藤!」という反応が。これには小松も「おお、判ってるファンが多いなぁ」という表情。しかし、次の瞬間やはりというか「亀田!」という声が上がると、小松は思わず失笑。隠そうと思っても隠し切れない業界内の亀田興毅の格付けが垣間見える一シーンだった(笑)。
そして最後に小松は、坂田、内藤に亀田も入れた3人に対して「僕が怖くなかったら、この挑戦受けて下さい」と対戦をアピール。おい亀田君、お望みの東洋太平洋ランカーから声がかかったぞ。怖くなかったら受けてみたらどうかね。