駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

LIVE BOXING 2006(ウォズ・森岡ジム主催)

自分でも意外ながら、これが初見参となる年に2度の京都KBSホール興行。セミに04年度Sライト級新人王の磯道鉄平の引退試合が、メインに03年度Sフェザー級新人王で&ライト級日本ランカーの吉澤佑規の調整戦が、それぞれインドネシア人選手を相手に行われる全7試合。本当ならこれに05年度Sライト級新人王の大崎丈二も加わって、ウォズジムが3年連続で輩出した全日本新人王が勢ぞろいする予定だったそうだが、大崎の負傷でキャンセル。その他にも出場選手の変更が相次ぎ、プロモーター側には頭の痛いマッチメイクとなってしまったようだ。
アゼリア大正と神戸サンボーホールの中間ぐらいのキャパと思われる会場は、前座の最中こそ閑散としていたものの、試合が進むに連れてジム・選手の後援者を中心に埋まり始め、最後には何とか格好の付く形にはなっていた。ただ概算出来た観客の実数は、マッチメイクや会場の地理的条件に大きい影響を受けていたようにも。せめて磯道の引退試合だけでも、もうちょっと大勢のボクシングファンが集まった中で実施出来れば良かったのだが……


この日、面白いというか良い意味で気になったのが、入場テーマの掛け方がプロレスの興行に準じたもの──全試合で選手が個別のテーマ曲で入場&退場時に勝利者のテーマを流す──になっていた事。4回戦選手まで一人前扱いするのは賛否が分かれそうだが、エンターテインメント性の観点からしてこれは悪くない試みだと思う。
ただ、そうするからには選手もこだわりを持った選曲と入場シーンの自己プロデュースをしてもらいたかった。自分のイメージに合致した曲の、一番キャッチーなパートが流れる所でリングへ駆け上がるだけでも随分と印象が違って来る。
勿論、試合外の演出は、例の3兄弟を例に挙げるまでも無く「過ぎたるは及ばざるが如し」ではあるのだが、何もやらないよりは何かやった方が良いのは間違いない。悪ノリにならない程度に、どんどんアイディアを出してエンターテインメント性を高めてもらいたいと思う。
#ただ、演出好きの選手に限って下手な演出で悪ノリやらかして、会場を引かせちゃうんだよねえ(苦笑)。


※例によって概括のみ先行して更新。採点は今回も「西」と「東」を併記。