駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2006-05-27から1日間の記事一覧

興行全体の総括

全7試合を通じてダウンシーンが皆無、KO決着もレフェリーストップの1試合のみと、どうにも消化不良感が否めない興行であった。セミ・メインに出場したインドネシア人が戦意旺盛に戦ってくれたのが救いだったが、この異邦人の心意気に拳で応える事が出来な…

第7試合・Sフェザー級10回戦/○吉澤佑規[ウォズ](判定3−0)モセス・セラン[インドネシア]●

メインはウォズジムのエース格・日本ランカー吉澤が登場。インドネシア王者を迎えての調整戦で後援者、関係者のご機嫌を伺う…といったところか。 03年度Sフェザー級全日本新人王で現在日本ライト級9位の吉澤は、13勝(6KO)1敗の戦績。唯一の敗戦は昨年8月…

第6試合・Sライト級8回戦/○磯道鉄平[ウォズ](判定3−0)ダルシム・ナンガラ[インドネシア]●

セミファイナルは、04年度Sライト級全日本新人王・磯道の引退試合。 その磯道は、10勝(7KO)無敗のパーフェクトレコード。グリーンボーイ時代、相手の動きを早々に見切ってアンタッチャブル状態で相手を嬲り殺しにする様は戦慄を覚えたものだった。直前の試…

第5試合・フェザー級6回戦/○松村勝[ウォズ](5R2分11秒負傷判定2−0)濱田英一[大阪帝拳]●

この日唯一の6回戦。松村は6勝(3KO)2敗の戦績で、既にA級の資格を持つが、今回は相手に合わせて6回戦に留まった。対する濱田は3勝(1KO)5敗2分で、6回戦の試合は昨年11/20に高知で別役佳津男[黒潮]と戦って(判定負け)以来の2戦目となる。 ※この試…

第4試合・フライ級4回戦/△森島隆司[SFマキ](判定1−1)山田卓哉[エディ]△

昨年の新人王戦に出場した3勝選手2人による一戦。本来なら新人王戦の2回戦あたりで実現するような試合だろう。森島は3勝(1KO)7敗1分と負けが込んでいるが、これは対戦相手のレベルが高かったせいもある。昨年末には後に6回戦で初勝利を挙げた久田哲也…

第3試合・フライ級4回戦/●山本直輝[塚原京都](判定1−2)与座裕次[大阪帝拳]○

この試合も未勝利戦。山本は2敗2分、与座は勝ち負けなしで2つの引き分け。 公式判定は上中39-38、野田39-38(以上、与座支持)、藤田39-37(山本支持)のスプリットで与座。駒木の採点は「西」38-38イーブン、「東」39-38で山本優勢。かなり振り分けの悩…

第2試合・バンタム級契約ウェイト(53kg)4回戦/○稲上聖真[ウォズ](3R1分14秒TKO)池田孝一[大阪帝拳]●

未勝利選手同士の対戦。稲上は05年に2戦して1敗1分、池田は今年1/15のデビュー戦に敗れて1敗の戦績。 稲上は、精度の悪い連打や、あわや減点かというところまで警告を受けた左フックのオープンブローなど、試合振りの粗さは相変わらずだが、今日は彼にし…

第1試合・フライ級契約ウェイト(50kg)4回戦/●小畑彰吾[ウォズ](判定0−3)吉田雄佑[奈良六島]○

小畑は未勝利3敗1分、吉田は4/9のデビュー戦でKO勝ちを収め、短い間隔での2戦目。 公式採点は野田40-36、上中40-37、大黒39-37の3−0で吉田。駒木の採点は「西」39-37、「東」40-37で、いずれも吉田優勢。 吉田がスピードとパワー、そして技術の差をその…

LIVE BOXING 2006(ウォズ・森岡ジム主催)

自分でも意外ながら、これが初見参となる年に2度の京都KBSホール興行。セミに04年度Sライト級新人王の磯道鉄平の引退試合が、メインに03年度Sフェザー級新人王で&ライト級日本ランカーの吉澤佑規の調整戦が、それぞれインドネシア人選手を相手に行わ…