第４試合・フライ級４回戦／△森島隆司[ＳＦマキ]（判定１−１）山田卓哉[エディ]△

昨年の新人王戦に出場した３勝選手２人による一戦。本来なら新人王戦の２回戦あたりで実現するような試合だろう。森島は３勝(1KO)７敗１分と負けが込んでいるが、これは対戦相手のレベルが高かったせいもある。昨年末には後に６回戦で初勝利を挙げた久田哲也[ハラダ]に善戦健闘するなど、成績を額面通りに受け取ると驚かされる選手の典型例。対する山田は３勝(0KO)２敗１分で、普段はライトフライ級で試合をする方が多い。
公式判定は野田40-37（森島支持）、大黒39-37（山田支持）、藤田38-38の三者三様ドロー。駒木の採点では「西」38-38イーブン、「東」39-38森島優勢。
森島は確実なガードを身につけ、山田の豊富な手数をヒットに繋げさせず封殺。攻めてもパワー溢れる有効打で印象的な場面を作ったが、高い守備力に頼り過ぎて専守防衛・手数負けした嫌いもあった。結果としては無傷のままジャッジのポイントだけ失った格好で、随分と勿体無い白星の逃し方をしたものだと思う。
山田は相変わらずのアグレッシブさ。手数、手数で攻め立ていったが、やはり１階級上でそれなりの相手とぶつかると決定力不足の方が目立ってしまう。一応は６回戦の資格を得たが、今の試合振りでは壁に当たりそうな感じ。