駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

神戸サンボーホール昼夜興行

こちらが把握している限りでは8年ぶりとなる神戸サンボーホールでの昼夜興行。神戸以西で自主興行を積極的に行っている千里馬神戸、高砂、明石の3ジムが中心となって、2興行で全17試合が行われた。世界・日本ランカーも多数出場し、この規模の会場にしては非常に豪華なメンバーが揃ったと言えるだろう。
この時期はまだ各ジムが例年晩秋に開催している自主興行の時期からは微妙に外れているのだが、今年は11月以降に長谷川穂積[千里馬神戸]や三谷将之[高砂]の防衛戦が予定されていて自主興行どころではないし、明石ジムも春の自主興行からちょうど半年、しかもジム頭の戎岡淳一の再起戦に絶好のタイミングという事もあったのだろう。
昼夜通しで観た客も多かったようなので、ここで客入りについても記そう。昼・夜とも、恐らく長谷川のOPBF王者時代よりも多く設置したであろう指定席には空席が目立ったものの、立見客で相当人数を稼ぎ、総合すればマズマズの入りといったところか。長谷川がサンボーホール興行を“卒業”して以来、動員が伸び悩み気味傾向にある神戸興行だが、今回のような“物量作戦”に出てでも盛んに盛り上げようという意欲は大いに評価できる。
ただし、ひとつ残念だったのは第1部の終了時刻が第2部の開場時刻までズレこみ、若干の混乱と第2部の開始10分遅延が発生した事だ。10試合中7試合が判定決着になったとはいえ、事前の計算が甘かったと言わざるを得ない。また、サンボーホール周辺は近くに時間を潰せる大きなファミレスやファストフード店が無く、IMPホールやアゼリア大正と異なり昼夜興行には不向きなのではないかとも思う。(それもあって第2部の開始を早めに設定したのだろうか?)


駒木の手元の採点は「A」(10-9マスト)「B」(微差のRは10-10を積極的に採用)を併記します。公式ジャッジの基準は「A」と「B」の中間程度だとお考え下さい。