駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第4試合・Sフェザー級6回戦/●新居健太[尼崎](4R1分13秒TKO)高橋秀鎮[江坂]○

両者戦績は新居4勝(0KO)5敗1分、高橋5勝(3KO)2敗1分。新居は昨年8月にジム移籍緒戦を飾れず、ここ1年以上勝ち星に恵まれていない。高橋は昨年6月、9月に竹ヶ鼻亮二[進光]と連戦し1勝1敗。この試合にA級昇格を賭ける。
1R。高橋がラウンド序盤、右ストレートのクリーンヒットを起点に新居をロープに詰めていきなり猛攻を仕掛けるが、息切れして仕留められず。新居は相変わらずのスロースタート傾向も、カウンターをガード甘くなった高橋に打ち込んで形勢を接近させる。
2R。中間距離の打撃戦。新居がジャブで手数を稼ぎ、ヒット数でも強打中心にリードを奪う。高橋は左フック、右ストレートで有効打重ね、新居から鼻血を出させるが、拙守が響いてそれ以上に被弾してしまう。
3R。相撃ち覚悟で強打を交錯させる派手な打撃戦。高橋がボディアッパー連打やカウンター気味の強打で攻め立てるが、新居のジャブ、ストレートがヒット数で上回り、主導権も引き寄せる。
4R。高橋が圧力かけつつ強打攻めを実らせて、このラウンドはパンチの質・量いずれもリード。新居も粘り強く抵抗したが、鼻からの出血が目に見えて悪化し、豪快にフックをクリーンヒットされたところで北村レフェリーがストップをかけた。
高橋は苦しい試合展開を強いられながらも愚直な強打攻めで少ないチャンスを実らせた。ただし技術面や守備の甘さは相変わらずで、スタミナやスピードといった要素も物足りない。このままだと8回戦では余程相手を選ばなければ厳しそう。
新居は前回よりもアグレッシブさが見られるようになったが、手足のスピード不足が目立ってしまった。打たれ脆い面も覗かせるし、今日の相手を捌き切れないようでは6回戦では今後も厳しいか。