駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部・「ドラマチックボクシング」(大阪帝拳主催)概要&雑感

昼の部はオール4回戦だったが、こちら夜の部はオールA級。分厚い選手層を誇る大阪帝拳が、3人の世界・日本ランカーが出場する“トリプル前哨戦”。それぞれ戦意旺盛なノーランカーを相手に、調整戦と言うには多分にリスクを伴った試合を行う。全4試合計38Rという構成は、観る側にも少々リスクを伴うプログラムだが、日曜17時半スタートの夜の部という事も併せて考えると、これだけ遊びの無いマッチメイクに徹するというのも一つの考え方ではあるだろう。
メインは昨年11月に中島健[Gツダ]を降し、遂に世界ランクに到達した国重隆が出場。中島戦で勝ち獲ったはずのOPBF挑戦は何故か白紙に戻され、モチベーションが気掛かりではあるが、長い雌伏の末に手にした世界ランクをそう易々と手放すつもりも無いだろう。昨秋にジムの後輩・山脇正輝と接戦を演じた赤木啓祐[倉敷守安]を相手に、説得力のある勝ち方を見せつけて、今度こそタイトル挑戦へ繋げたいところだ。
そしてセミ格の2試合には、バンタム級の山口賢一とSバンタム級の坪内達哉が登場。このところノーランカー相手の“ランキング防衛戦”が続き、そろそろ上を目指すための試合を組んでもらいたい頃合だろうが、だからこそ今日は内容のある強い勝ち方が望まれる。彼らにも(そして彼らに挑む両選手にも)奮起を促したい。