駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第3試合・Sバンタム級4回戦/●吉岡哲兵[六島](判定0−3)山中浩之[大阪帝拳]○

両者戦績は吉岡1勝(0KO)無敗、山中1勝(1KO)無敗。吉岡は4/8に、山中は5/27にそれぞれデビュー戦勝利を飾っている。
1R。ショートレンジ打撃戦。総合力で勝る山中がストレート、フックを次々と有効打、クリーンヒットして圧倒。吉岡の反撃は山中の勢いある攻勢に相殺された。
2R。このラウンドも山中が左フック、右ストレートで圧倒。左右ボディも追加して大差リード。吉岡もタフさを見せ付けるようにピンチを耐え抜き、ラウンド終盤には上下にフックを散らして反撃も。
3R。山中のペースが続く。ラウンド序盤は吉岡も激しく抵抗して上下に強打を放つが、山中は右ストレート上下を中心にクリーンヒット、有効打連発して再三吉岡を吹っ飛ばす大攻勢。TKO寸前の場面も。
4R。近距離、密着距離での乱打戦。攻撃の精度で勝る山中が段違いのヒット数を奪い、ここでも優勢。吉岡も粘り強く最後の抵抗を見せたが、形勢挽回には程遠かった。
公式判定は原田40-36、西山40-36、北村40-37の3−0で山中。駒木の採点は「A」「B」いずれも40-36で山中優勢。
山中が高い精度と抉り込むような右ストレートで有効打とクリーンヒットを量産して大勝。これに左フックの完成度を増して戦術の幅が広がってくれば新人王戦線でも面白い存在になるだろう。
吉岡は正面から打撃戦に何度も打って出たが、その度に跳ね返された。今日の所は力負け。