駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第1試合・Sバンタム級契約ウェイト(54.5kg)4回戦/○稲上聖真[ウォズ](判定2−0)東昭蔵[正拳]●

稲上は2勝(1KO)2敗1分のサウスポー、東は2勝(0KO)2敗の戦績。稲上は新人王予選を1回戦敗退して以来の再起戦、東は今年2月に2勝目を挙げて以来の試合。
1R。互いに粗いフック中心の強振合戦。稲上が先制のクリーンヒット奪うも、ラウンド中盤以降、東もボディを起点に右カウンター、左フックで反撃し、互角付近まで挽回。
2R。このラウンドも乱打戦。稲上はヒットを連発して先制するが、東は圧力強めてアグレッシブな手数攻めで対抗。だが稲上はこの攻勢も際どく捌いて逆に右フックをクリーンヒット。攻勢点の劣勢をフォローした。
3R。稲上のラウンド。左ストレート、右フックで先制し、自分から足を使って東の追い足を徒労に終わらせる。更にストレート、フックを追加してヒットを量産。惜しむらくはナックルの当て方が雑な所。
4R。稲上がラウンド開始直後からアグレッシブに手数を振るって数的リードを広げる。左右フックの猛連打であわやTKOの場面を作るが詰め切れず。東はアグレッシブに手数を振るったが、それだけで終わってしまった。
公式判定は西山40-36、坂本40-37、宮崎38-38の2−0で稲上。駒木の採点は「A」「B」いずれも39-37で稲上優勢。
稲上がアグレッシブな乱打戦を制す。よく動き、よく手を出して精度不足をフォロー。ただ、逆に言えば精度不足が誤魔化せる相手だったとも言えるかも。戦績通りの実力と言っていいのでは。
東は自分なりのボクシングを全うしたが及ばず。前半戦は健闘して1人のジャッジからイーブンを貰ったが、まだ動きの正確性に欠ける嫌いがあり、浮き足立った面が抜け切れてないような気も。