駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部・Senrima Super Fight vol.26(千里馬神戸・高砂・明石ジム共催)概要&雑感

第1部終了から30分の休憩を挟んで開始となった第2部は、千里馬神戸ブランドのタイトルで開催される「A級ボクサー6回戦マッチ」。長谷川穂積移籍後の千里馬神戸をトロイカ態勢で牽引する3人の日本ランカー・武本在樹&康樹兄弟と玉越強平は勿論のこと、今回から晴れて千里馬神戸所属の在日比国人ボクサーとなったジェロッピ・メルガドや、高砂・明石・Gツダの各ジムからも日本ランカーやホープが大挙参戦して、世間的には無名ながらもマニア的には有名選手ばかりの重厚な陣容となった。他の興行ならセミ前の8回戦やセミ・メインの10回戦で実施されるであろうランクのカードばかりで、こちらは日本タイトル戦後も会場に居残ったマニア向けのボーナストラックの意味合いが濃い。
スポーツ紙や専門誌的には世界挑戦に失敗して3ヵ月余での再起となる武本(在)の動向に話題が集まるだろうが、マニア的に注目のカードは、玉越・武本(康)の両ランカーに、近況充実著しいGツダ勢の石東と小路がそれぞれ挑むランキング争奪戦だ。特に玉越×石東戦は、かつて玉越が当時日本1位だった池原信遂[大阪帝拳]に挑んだ時に匹敵する、“波乱の予感”を秘めた危険なマッチメイクである。このハイリスク・ローリターンの賭けに同意した玉越と千里馬神戸ジムの心意気にまずは敬意を表したい。