駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第2試合・Lフライ級4回戦/●東田恵介[新日本大阪](判定0−3)太田朋徳[SFマキ]○

両者戦績は、東田が未勝利1敗、大田が1勝(1KO)1敗。東田は5月にデビュー戦で敗れて以来の再起戦。大田は2月にKOでデビュー戦勝利したが、5月の試合では判定負けして今回が再起戦。
1R。東田は、ガードの拙い大田に対して左ジャブ、フック、ワン・ツー、右ストレートと自在に当てて優勢。一時は一方的展開で連続秒殺決着か、とも思われたが、大田もガードが開いた東田に右ストレートを有効打して反撃。これで東田はやや失速し、せっかくのチャンスも尻すぼみに終わった。
2R。大田がアグレッシブに出て、ヒット多数の打撃戦へ突入。東田が一枚上手の技術でワン・ツー、左フックなどをクリーンヒットさせてリードするが、大田もフック、アッパーなどを度々決めて一発逆転を窺うシーンもあった。
3R。鼻血を出した東田はここに来て失速。手数も減り、大田の手数・圧力の方が目立ち始める。大田も消耗激しいが、ラウンド終盤にはロープ際へ詰めてラッシュを敢行し、このラウンドでは明確な優勢を築く。
4R。大田がワン・ツーのクリーンヒットで先制。東田もすぐさま反撃するが、大田は更に前へ出る攻勢で粗いながらも手数振るって追撃。小差の内容だが、ここも大田か。
公式判定は坂本39-37、松永39-38、野田39-38の3−0で太田。駒木の採点は「A」「B」共に38-38イーブン。
大田は1Rに猛ラッシュを喰って大ピンチに陥ったが、2R以降はアグレッシブに反撃して小差逆転。守備難が相変わらず目立つが、今日は良く攻めた。
東田は1発良いのを貰い、効かされてから急失速。2R以降は動きがガクンと落ちたまま甦らず、これはどうも打たれ弱いのかも知れない。