駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第1試合・Sフェザー級4回戦/●ミッキー高山[進光](4R2分24秒TKO)中川章[泉北]○

未勝利同士の対戦。高山は3敗、中川は2敗。高山は昨年6月の試合中に肩を脱臼してKO負け。手術・療養を経ての復帰となった。中川は昨年6月、11月と連敗中。
1R。高山は出入り、横の動き激しいステップで、ジャブ、ワン・ツー、右アッパーと切れある攻めで進歩の跡を見せる。しかしガード難は相変わらず、中川に手痛い反撃を喰らい、クリンチへ逃げる場面も。しかし中川もパンチの精度粗くチャンスを活かせない。
2R。このラウンドも高山の先手。右ストレート→左フックの変形逆ワン・ツーが活きてヒット数でリード。ガードの甘い所も出てまたもや被弾→クリンチとなるが、3分間の大半で主導権を支配。中川は手数も減って後手に回り苦しい流れ。
3R。ここも高山の右中心の攻めがことごとく先手。打ち合いでもカウンター合戦の形で打ち勝つ。中川は被弾繰り返した上にスピード不足で形勢を入れ替える手段が見出せない。
4R。気迫見せて体ごとぶつかってゆく中川に対し、高山はクリンチワークを使って懸命の守り。それでも渋太く迫る中川、ボディをクリーンヒットさせると高山はあからさまに効いて短時間で完全グロッギーに。あと数十秒粘れば、という所だが無抵抗となってレフェリーストップ。中川の大逆転TKO。
中川が大苦戦の末にボディブローで大逆転。精度難とスピード不足で後手に回ったが、最後まで諦めない気持ちの勝利。この勝利を動力源に更なる地力向上を目指して欲しい。
高山は大きな成長を見せ、4R途中までは優勢をキープしていたが、ガードの甘さと打たれ脆さの複合が致命的なダメージに繋がってしまった。これで4連敗。0〜1勝選手相手なら互角以上に戦えるはずだが……