駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

毎年4〜5月に開催される春の尼崎ジム主催興行だが、今年は日本王者・野中悠樹のチャンピオンカーニバル出場に合わせて3月開催となった。流動的な試合日程に合わせて興行計画を組むにはプロモーターの苦労も多いだろうが、これもジム所属の日本王者に随時ホームリングで防衛戦をさせたいという親心の表れだろう。
今回の会場は常打ち会場のアルカイックホールが使用できず、大阪市淀川区民ホールへ。アクセスは阪急各線の十三駅から徒歩7分程度のホールで、小学校の体育館を小さくしたような施設。キャパシティ的にはIMPホールの北側ヒナ壇席を半分カットしたような感じで500〜600といったところか。日本タイトル戦を行うには少々手狭な感もあるが、その分リングサイドに両陣営の応援団がひしめき合って、試合中の盛り上がりは聖地後楽園ホールに勝るとも劣らないものとなった。特別にボクシング興行向けの会場というわけではないが、アクセスも悪くないし、他のジムの興行でも会場確保に困った時には選択肢の一つとして使用する可能性もあるのではないだろうか。
さて、今回はセミに予定されていた6回戦が中止となって、日本タイトル戦に、新人王予選3試合を含む4回戦4試合を添えた全5試合・30Rの小規模興行に。代替措置として、復帰へ向けて活動中の07年度Sバンタム級西軍代表・村澤光が出場するスパーリング3Rが行われたが、それを足してもJBC規定ギリギリのラウンド数に。ただ、これも日曜16時30分スタートの興行終了時刻を考えると、一般層の観客には優しいプログラムになったのかも知れない。
なお、この日は日本タイトルマッチ要員として東日本より福地レフェリーが出張。前座も含めて主審・副審の業務に当たった。


※駒木の手元の採点は「A」(10-9マスト)「B」(微差のRは10-10を積極的に採用)を併記します。「B」採点はラウンドマスト法の誤差を測るための試験的なものですので参考記録程度の認識でお願いします。公式ジャッジの基準は「A」と「B」の中間程度だとお考え下さい。