駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

興行全体の総括

ツダ勢は第3試合で内田が不覚をとった他は白星を重ねて6勝1敗。しかし、前回興行とは一味違うタイ人選手の粘りに手を焼いた選手も見受けられ、勝負事の難しさを再確認した日になってしまったか。それでもA級選手たちには、狂った歯車をすぐに修正し、相手ペースのラウンドを連続させない巧さが感じられ、地力の確かさも感じさせてはくれた。また、秒殺KOの川口にとっては、爽快な1日になったことだろう。
一方で前半3試合に出場した若手選手は反省材料の多い試合となった。特に明らかに技量・戦意共に見劣りするタイ人にダウンを喫しただけでなく、攻略すら許してもらえなかった奥本は、率直に言って課題山積の有様である。デビュー戦負けのショックも癒えた頃だろうし、そろそろ噛み合う日本人の若手相手に揉まれながら試合を覚える時期に来ているのではと思う。良い素質も持っているだけに、このまま時間を空費させるのは勿体ない。