駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

興行概要&雑感(暫定版)

ハラダジム年3度の定例興行も今年早くも2回目の夏の陣開催となった。いつものように平日夕方の府立第二、オールドタイプな興行スタイルでいつものように所属選手中心の興行である。新陳代謝の激しいボクシング界で、人材面において長い期間一定以上の質と量をキープ出来ているのは評価されて然るべきであろう。
今回のメインは、日本タイトル挑戦のため名古屋遠征に回った馬野晃に代わって、昨年9月以来の再起戦となる中島涼が抜擢された。対戦相手は元日本1位の西尾彰人[姫路木下]が予定されていたが、西尾の病気リタイヤのために、元東洋ランカーの輸入ボクサー、ベイビー・ロローナ・ジュニア[北陸イシマル]に急遽変更。ロローナはこれで3試合連続西日本地区の選手との対戦となる。前回4月には老獪なボクシングで日本ランカーの大沢宏晋[大星]を手こずらせたが、今回も渋太いところを見せてくれるだろう。そしてセミには日本ランカーの久田哲也[ハラダ]が松下泰士[ヨシヤマ]の挑戦を受けるランキング争奪戦が組まれている。このカードは4年前の西日本新人王予選のリターンマッチとなるマッチメイクで、因縁の深い試合である。前回は久田が2RKO勝利を収めているが、今回はどうなるだろうか。
この他、前座にも女子の試合や、注目若手選手の試合が多数組まれており、充実の全8試合・50R。フルボリュームのプログラム構成なだけに、KO決着込みのメリハリのある内容と進行を期待したいところである。


※駒木の手元の採点は「A」(10-9マスト)「B」(微差のRは10-10を積極的に採用)を併記します。「B」採点はラウンドマスト法の誤差を測るための試験的なものですので参考記録程度の認識でお願いします。公式ジャッジの基準は「A」と「B」の中間程度だとお考え下さい。