駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2009-07-23から1日間の記事一覧

興行全体の総括

メインの中島は老獪なベテランのインサイドワークに呑みこまれて辛勝を拾うのが精一杯。今後へ向けては良い経験となったが、手放しで褒めるわけにはいかない内容だった。対照的に好内容で完勝を収めた久田を筆頭格で特筆しておきたい。相性的に恵まれた相手…

第8試合・Sライト級契約ウェイト(63.0kg)10回戦/○中島涼[ハラダ](判定2−1)ベイビー・ロローナ・ジュニア[北陸イシマル]●

公式判定は川上99-91、宮崎98-94(以上、中島支持)、半田97-95(ロローナ支持)のスプリットで中島。駒木の採点は「A」97-93「B」98-96で中島優勢。何と公式判定は上下10点というとんでもない割れっぷり。確かにクリンチを多用する反則スレスレのインサイ…

第7試合・フライ級8回戦/○久田哲也[ハラダ](4R2分16秒TKO)松下泰士[ヨシヤマ]●

第6試合・女子Lフライ級4回戦/●神田桃子[ハラダ](判定0−2)谷美幸[フュチュール]○

公式判定は坂本39-38、北村39-38、半田38-38の2−0で谷。駒木の採点は「A」39-37「B」40-38で谷優勢。

第5試合・Sバンタム級8回戦/●武田高廣[大阪帝拳](判定0−2)森本一春[江坂]○

公式判定は川上79-75、半田78-76、坂本77-77の2−0で森本。駒木の採点は「A」76-76イーブン「B」79-77森本優勢。手数と細かいヒットの森本と、断続的に強打を浴びせた武田、という優劣判断の難しい試合内容。

第4試合・Sフェザー級4回戦/●梅村元寿[ハラダ](2R2分13秒TKO)伊波・パブロ・カスティーリョ[真正]○

第3試合・Sバンタム級6回戦/○宮崎隆司[姫路木下](判定3−0)中村公彦[大星]●

公式判定は北村60-56、宮崎59-55、半田58-57の3−0で宮崎。駒木の採点は「A」59-55「B」60-56で宮崎優勢。

第2試合・Sバンタム級契約ウェイト(55.0kg)4回戦/●吉村拓記[ハラダ](1R3分02秒TKO)張本陽介[陽光アダチ]○

ゴング直前のノックダウン→吉村カウント8まで立とうとするが崩れ落ちレフェリーストップ、という形のTKO裁定。

第1試合・ミニマム級4回戦/●藤井渉太[ハラダ](判定0−3)清水健太[仲里ATSUMI]○

公式判定は坂本39-37、大黒39-37、半田39-38の3−0で清水。駒木の採点は「A」38-38「B」39-39イーブン。圧力攻勢か迎撃かという試合。ジャッジ3氏は迎撃側の清水の“クリーンヒット”要素優勢を、藤井の“アグレッシブ”要素優勢より上に見た形。

興行概要&雑感(暫定版)

ハラダジム年3度の定例興行も今年早くも2回目の夏の陣開催となった。いつものように平日夕方の府立第二、オールドタイプな興行スタイルでいつものように所属選手中心の興行である。新陳代謝の激しいボクシング界で、人材面において長い期間一定以上の質と…