駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

「Senrima Super Fight Vol.31」(千里馬神戸主催)概要&雑感

まず先にスタートした昼の興行から。回を数えること31回となった千里馬神戸ジムの定例興行だ。今年は2月、4月に続いて早くも3回目というハイペースの興行開催だが、それに加えて他ジム興行へ選手を派遣しているにもかかわらず、なお今回も出場選手を5人出せる辺りが選手数・練習生数の多さを物語っている。
メインを飾るのは、千里馬ジムの大将格の1人・玉越強平。3度目のタイトルマッチ挑戦を目指し「最強後楽園」にエントリー、現在はシード選手として準決勝の動向を見守る身である。今回の相手は昨年のフェザー級西部日本新人王・廣田裕[広島竹原]。格的にはいかにも調整試合というマッチメイクだが、怪我をせずに実力の差を見せつけて次戦に繋げるという、なかなか厄介な課題を突きつけられた一戦だ。セミにはここまで6戦6勝と快進撃を続けている、千里馬の新鋭・帝里木下が抜擢された。ベテランの竹本裕規[風間]を相手に腕試しという趣向だが、粘り強いファイターを相手に自分のボクシングをさせてもらえるか、こちらも課題を設定されてのマッチメイクである。
前座にはセミ前に設定された木原和正[ウォズ]×福原寛人[江見]のランキングマッチが注目カード。この試合を観るために県外から来場したマニアもいるという話も聞くほどの実力伯仲、激戦必至の好カードである。東南アジア人抜きの全7試合計46Rはなかなかのボリュームと言えるだろう。