駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

ウェルター級展望 長島謙吾[尼崎]×武田英憲[JM加古川]

ルーキー中心のトーナメントとなった今年のウェルター級トーナメントだが、結局キャリアの長い大器晩成型の2人が残った。
長島は3連続KO勝ちと今期絶好調。スピード不足の面は否めないが、この階級ではその弱点もそう目立たないようだ。増量で強化されたパワー・パンチ力も試合の中で上手く機能し、ここまで結果を残せている。まだまだ粗削りな面が抜けないのがどうかだが、いよいよ西日本制覇に王手。
武田はエントリー時に未勝利5敗1分というところからの2連勝。この階級にしてはスピードに優れており、これが日々の鍛錬の成果と上手く噛み合い始めたものと思われる。ただ、パンチの威力・精度には不安が残り、まだ完成しているとは言い難い。
試合は攻める長島、迎撃する武田、という展開になるだろう。武田はスピードを活かしてアウトボクシングで長島を翻弄したいが、空振りの多い牽制で足止めできるかどうか。自力でKO勝利を手繰り寄せられるだけ優位な長島はパンチ力の差を自覚して落ち着いて攻めたい。