駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

興行概要および雑感

アポロジムの9月定例興行、今回も会場は週末の新大阪メルパルクホールである。当初は全9試合が予定されていた今回の興行だが、4回戦1試合とメインの8回戦で西日本移籍緒戦を戦う予定だった新垣勝彦[フジタ→アポロ]の試合は出場選手の負傷欠場で中止となり、6回戦4試合・4回戦3試合の7試合・32Rという構成になってしまった。4回戦では西日本で1年半ぶりの開催となるヘビー級の試合が、6回戦でも本来なら8回戦を戦うべきA級選手の試合が組まれており、見所が無いわけではないのだが、チケット定価8000円(当日先着割引5000円)の興行としては、些か質・量に欠けるものになってしまったのは残念である。
注目出来るカードをピックアップするなら、第6試合に組まれた元東洋ランカー・中川知則[進光]の再起戦か。07年にOPBFタイトルマッチで挑戦失敗、08年2月の再起戦で高瀬司[大阪帝拳]に敗れて以来、1年7か月ぶりのファイトとなる。相手関係は格段に楽になったものの、長いブランクの影響がどこまで出るか、気掛かりな面もある。中川に挑む寺田允[アポロ]は、ここ最近タイ人相手に煮え切らない試合内容が続いているが、ここを足掛かりにして浮上を図りたい。
なお、この日から近藤レフェリーが初お目見え。4回戦全ての試合で副審を担当し、先輩レフェリーのつけたスコアの間に収まる採点で無難なデビューを果たしている。


※駒木の手元の採点は「A」(10-9マスト)「B」(微差のRは10-10を積極的に採用)を併記します。「B」採点はラウンドマスト法の誤差を測るための試験的なものですので参考記録程度の認識でお願いします。公式ジャッジの基準は「A」と「B」の中間程度だとお考え下さい。