駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

興行全体の総括

率直に言って全体的に低調だった。KO決着こそ多かったが、負けた選手の内容が悪すぎたケースもまま見受けられ、また、全ての時間を通じて殆ど見せ場の無いままズルズルと時間だけ空費するような試合も6回戦以上で多く見られた。メインの久高も1Rで仕留め損なうと、あとは攻めの連続性に欠ける悪癖が出て凡戦モードに転落した。試合を“大胆に”打ち切るタイプの宮崎主審でなかったら判定決着も十分有り得ただろう。
興行面の演出は回を追うごとに良くなっているのだが、それはその演出に相応しい試合内容が伴わねばならない、という事でもある。派手な入場シーンが最大の見せ場では困るのである。出場選手、特に主催者側の正拳ジム勢の皆さんには、自分たちに課せられたハードルが高くなっているという事を自覚してもらいたい。