駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2006-04-01から1ヶ月間の記事一覧

第6試合・フェザー級契約ウェイト(56kg)8回戦/●北原久己[進光](5R2分35秒TKO)堀川昌憲[千里馬神戸]○

セミ前は、北原36歳、堀川32歳と30代同士の対決となった。 96年デビューの北原は途中2度の5連敗を挟みながら地道に勝ち星を積んでA級まで辿り着いた苦労人。戦績は8勝(6KO)17敗。現在まで4連敗中で、3度目の5連敗は何とか避けたいところだが…… 対する…

第5試合・Sフライ級4回戦/●菅原光昭[アポロ](4R0分15秒TKO)三浦章吾[神拳阪神]○

菅原はこの日がデビュー戦、三浦は昨年12/25のデビュー戦で、5戦5敗だった源甲斐幸三[Gツダ]に初白星を献上して1戦1敗の戦績。 1R。菅原、非力ながらもハンドスピード十分のジャブを連発し手数、ヒット数を稼ぐ。しかしやや臆しているのか踏み込みが…

第4試合・Sフェザー級4回戦/●高山剛志[進光](判定0−2)出口優[大阪帝拳]○

この試合も両者デビュー戦。高山はハラダジム所属のA級選手と同姓同名だが、勿論別人。 1R。出口は追い足を使いながら前、前へと圧力をかけてゆき、右ストレートを2発クリーンヒット。高山は後退しつつもワン・ツーで手数稼ぐが、殆どは出口にガードされ…

第3試合・ウェルター級4回戦/○国本陽生[進光](1R1分36秒TKO)種村温[アポロ]●

この試合は両者デビュー戦。 1R。国本、デビュー戦にしては、サウスポースタイルの構えがなかなかサマになっている。この国本がワン・ツー中心の攻めを放つと、ムエタイ上がりのタイ人選手のような高く緩いガードの種村は全く防御出来ず、右フック、左スト…

第2試合・Sフライ級4回戦/●松下和樹[アポロ](判定0−2)西圭太[ハラダ]○

両者戦績は、松下は1勝(0KO)2敗、西はこの日がデビュー戦。松下は04年デビューから連敗後、昨年9月に初勝利を挙げて以来のリング。 1R。松下はアウトボクサー型で、ジャブで距離を取りながら左右のフックに繋げる戦法だが、その肝心の距離感に乏しく決…

第1試合・ミドル級4回戦/○鳥居文彦[進光](判定3−0)小倉雅弘[神拳阪神]●

新人王トーナメント・ミドル級の2回戦(両者1回戦シードの初戦)。勝った方が4/9勝者の福森智史[正拳]と対戦する。 両者戦績だが、鳥居はこの日がデビュー戦(ウェルター級以上では、デビュー前選手のエントリーが可能)、小倉が未勝利5敗2分。詳細はト…

ダイナミックボクシング(進光ジム主催興行)

毎年春と秋の2回、主に平日の府立第2で開催される、進光ジムの主催興行。この日は中川知則と松本慎介がタイ人を相手に10回戦を戦う2試合がメインとセミ。前座で新人王予選、セミ前には大ベテラン北原久己と堀川昌憲[千里馬神戸]の30代対決などがあるが、…

第2部総括

短時間KOあり、技巧溢れる好試合ありと、なかなか盛り沢山の内容となった。やや期待外れの試合があったものの、逆に期待以上の内容となった試合もあって、総合すれば合格点を出せる興行だと言えよう。 この日は「これが初の生観戦」というビギナー3人と一…

第2部第9試合・ミニマム級10回戦/○堀川謙一[SFマキ](判定2−1)熊田和真[オサム]●

メインイベントは、西日本ミニマム級のホープで1月まで日本10位にいた堀川が、日本1位の熊田を地元に招聘して挑むチャレンジマッチ。日本ミニマム級タイトルが西日本の高山勝成[Gツダ]にある現在、この試合は日本ランキングだけでなく、日本タイトルへの…

第2部第8試合・バンタム級契約ウェイト(52.5kg)6回戦/○西正隼[正拳](4R1分45秒TKO)伊藤洋介[中内]●

西の戦績は4勝(2KO)5敗2分。昨年は2敗1分、アマチュアエリートのデビュー戦相手を務めては踏み台にされるという散々な1年だった。とりあえずはこの1戦を勝利して星勘定を五分に戻したいところだ。 広島は中内ジムからの遠征となる伊藤は、4勝(2KO)2…

第2部第7試合・ライト級6回戦/○大沢宏晋[大星](判定3−0)谷山京介[金沢]●

戦績5勝(3KO)1敗2分の大沢は05年度ライト級西日本新人王で、今日が6RTKO負けに散った西軍代表戦以来の復帰戦。 対する谷山は、04年度の新人王戦で敗退してから6回戦で連敗中。今日も実質格上の相手だが、早く白星が欲しいところだろう。 1R。谷山…

第2部第6試合・フェザー級6回戦/●小林克也[正拳](1R2分30秒KO)川野正文[大阪帝拳]○

ここからは6回戦の試合が3試合。 小林は5勝(2KO)1敗の戦績。昨年度の新人王戦は1回戦敗退も、その後は2連勝。この試合で早くもA級昇格を賭ける。対する川野は6勝(1KO)3敗1分。04年度新人王戦はバンタム級でベスト4。今日が04年12月以来のリングと…

第2部第5試合・バンタム級4回戦/○東昭蔵[正拳](判定3−0)岩瀬徹也[SFマキ]●

両者の戦績は、東1敗、岩瀬3敗。共に昨年12月にそれぞれ1試合戦って敗れている。 1R。東はフック、アッパーを振り回して攻勢だが、精度低く有効打はいずれもラッキー気味。岩瀬はこれに気圧されつつも、東の甘いガードを突いて右を当てるシーンもあって…

第2部第4試合・Lフライ級4回戦/△木村聡[塚原京都](判定0−1)松村健佑[Gツダ]△

ここから2試合は、デビュー戦若しくは未勝利の選手によるオープン戦。 木村はこの日がデビュー戦、松村は昨年12/25に不甲斐無い内容で3RTKO負けを喫して、1戦1敗。 1R。木村がアグレッシブに圧力かけてワン・ツーで手数攻めするが、ハンドスピード…

第2部第3試合・ミドル級4回戦/○福森智史[正拳](1R0分36秒KO)岡本直樹[尼崎亀谷]●

ミドル級もこの日が開幕戦。9人制トーナメントなので、殆どの選手が1回戦シードとなるが、この試合も両者シード選手による2回戦。 両者戦績は福森が1勝(1KO)無敗、岡本が1勝(1KO)3敗。詳細は展望記事(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20060317#p11)を…

第2部第2試合・Sライト級4回戦/●亀山磊生[姫路木下](2R0分25秒TKO)越崎泰広[尼崎亀谷]○

Sライト級の開幕戦。組み合わせの関係上、両者シードで2回戦となる。 両者の戦績は亀山1勝(0KO)無敗、越崎2勝(2KO)2敗。詳細については展望記事(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20060317#p9)を参照の事。 1R。亀山は昨秋のデビュー戦より動きが随分…

第2部第1試合・Sフェザー級4回戦/○金丸清隆[正拳](判定3−0)小西隆弘[川田]●

この階級のトーナメント開幕戦となる1回戦だが、いきなり優勝候補同士の対戦となった。 両者の戦績は金丸3勝(2KO)1敗、小西4勝(3KO)1敗。詳細については展望記事(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20060317#p7)を参照の事。 1R。金丸は大振り気味にフ…

第2部・「拳王への道」(正拳ジム主催興行)概要&雑感

04年度ライトフライ級西日本新人王・堀川謙一が、ミニマム級日本1位の熊田和真を大阪に招いて行うチャレンジマッチをメインとする全9試合。他にも新人王予選3試合や、05年度ライト級西日本新人王・大沢宏晋の再起第1戦など、通好みのする試合が複数組ま…

第1部総括

セミが冗長で、メインの結果が消化不良気味だったのが少々残念だった。それでも第3試合の超打撃戦など、プロボクシングらしい見所も随所に見られ、全体的には及第点以上の興行となったのではないだろうか。

第1部第7試合・バンタム級10回戦/○健文・エスプロシボ・トーレス[大鵬](判定3−0)クマントーン・ポー・プルムガモン[タイ国]●

先に登場した利幸と共に、元世界王者ヘルマン・トーレスの息子として売り出し中の健文は世界ランカーとの海外デビュー(敗戦)後、日本でB級デビューしてから無敗街道を突き進んで現在6勝(5KO)1敗の戦績。噛ませタイ人など格下を相手にした際の強さは特筆…

第1部第6試合・フェザー級8回戦/○上原裕介[大鵬](判定3−0)荒川正光[京都拳闘会]●

セミファイナルは、昨年4/30で2R負傷ドローとなった試合の再戦。 上原は9勝(6KO)3敗1分の戦績。02年のデビュー以来、新人王トーナメントにも参加せず裏街道を一筋に歩んで来た晩成型のファイター。一時は低迷したが、昨年は先述の負傷ドローを除いては…

第1部第5試合・Sフェザー級6回戦/○川波武士[大鵬](判定3−0)佐梁孝志[明石]●

川波は6勝(4KO)1敗1分の戦績。昨年7月に1年2ヶ月のブランクから復帰するや、百田諭志[大阪帝拳]、9/11に大本健[ヨシヤマ]、12/4に竹ヶ鼻亮二[進光]と、短期で3連勝を果たした。今回はA級の資格を持ったまま、今一度6回戦で腕を試す。 佐梁は広島三…

第1部第4試合・バンタム級6回戦/●松村聖[大鵬](判定0−3)李光輝[Gツダ]○

公式判定は59-55、58-56、58-56の3−0で李。駒木の採点も58-56で李優勢。 松村は、4回戦時代は中日本地区で活動しており、04年から現在の所属。戦績は8勝(2KO)2敗2分、昨年12月に三須薫[尼崎]を降してA級昇格を果たしているが、今回は自ら6回戦に据え…

第1部第3試合・フライ級6回戦/●利幸トーレス[大鵬](判定0−2)大洞達馬[金沢]○

公式判定は59-55、58-56、57-57の2−0で大洞。駒木の採点は58-56大洞。 ここから3試合は、主催・大鵬ジムの個性派選手が出場する6回戦3試合。 利幸トーレスは、この日のメインイベンターを務める健文の実兄で、トーレスファミリーの一員。ただし戦績は海…

第1部第2試合・Sフライ級4回戦/●山岡豊[大阪帝拳](3R2分25秒TKO)吉田雄佑[奈良六島]○

この試合も両者デビューの一戦。 1R。山岡はボクサー型も、全体的にスピード・ハンドスピード不足でひ弱な印象。これに対し、吉田はガードを固めてラッシングする典型的なファイター型。ジャブは少なめだが手数絶やさず、右ストレートで有効打を連発して確…

第1部第1試合・Sフェザー級契約ウェイト(58kg)4回戦/●安田善郎[大鵬](3R2分18秒TKO)寄川航[進光]○

オープニングマッチは両者デビューの一戦から。 1R。両者ワン・ツー中心の攻めだが、ディフェンス技術とパンチの精度で大きく勝る寄川のワンサイド。安田は左フック交え反撃を試みるも、ダッキングとウィービングを疎かにして動かぬ顔面にワン・ツーを立て…

第1部・「ドラマチックボクシング」(大阪帝拳・大鵬ジム主催)概要&雑感

金井彰廣が長期戦線離脱し、今や大鵬ジムの若きエースとなった感のある、健文・エスプロシボ・トーレスの世界ランカーチャレンジマッチをメインに据えた7試合の興行。前座も含めて噛ませ東南アジア人のいない、コンパクトながら充実したマッチメイクとなっ…

IMPホール昼夜興行

約3ヶ月ぶりのIMPホール昼夜興行。新人王予選も始まり、いよいよ西日本のボクシング界も本格的にシーズン・インといったところ。 この日はIMPホールのすぐ近くにある大阪城公園周辺では、花見客でごった返して大盛況。週末はいつもアマチュアバンドの路上ラ…

更新報告

西日本新人王トーナメント展望(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20060317)ですが、5/3開幕のフェザー級とウェルター級を除く9階級分の更新作業が終了しました。生業の方がこれから多忙になるので、早い内に終わらせておきました。で、明日はIMPホール昼夜興…

亀田×ボウチャン戦観戦記更新しました。

遅れ馳せながら、3/8の亀田興毅×カルロス・ボウチャン戦の観戦記をアップしました。(→http://d.hatena.ne.jp/komagi/20060308)あと越本の世界奪取の試合もビデオがあるんですが、執筆はいつになるだろう……。 ところで「亀田場所」の客入り、巧みなカメラワ…