駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2006-11-07から1日間の記事一覧

興行全体の総括

セミ・メイン出場選手の技術水準は高度だったものの、セミの試合内容やメインの決着が極めて微妙だったのが大変に残念。大いなる満足感と消し難い忸怩たる気持ちが相半ばする、複雑な感情が胸に残ってしまった。煮え切らない試合やアクシデントはガチ格闘技…

第8試合・WBA世界ミニマム級暫定王座決定戦12回戦/○《WBAミニマム級5位》高山勝成[Gツダ](9R1分30秒負傷判定3−0)カルロス・メロ[パナマ]《同級1位》●

メインイベントは、西日本地区では7月のカスティーリョ×名城信男戦以来となる世界タイトルマッチ。ちなみに個人的な話をすると、駒木の世界戦生観戦は8・2ランダエタ×亀田以来だ(苦笑)。素直に自国人選手に好意的な立場から観戦出来る世界戦のなんと清々…

第7試合(予備カード)Sバンタム級4回戦/○馬渡秀訓[大阪帝拳](3R1分43秒負傷判定2−0)北田竜統[JM加古川]●

メインイベントの試合開始をスカイAの中継タイムテーブルに合わせる為、ここで予備カードの4回戦が挟まれた。出場する両者は、この試合がデビュー戦。 1R。馬渡が圧力をかけるが、北田がこれを迎撃する左ストレート、フックで有効打、ヒットを重ねて優勢…

第6試合・Lフライ級10回戦/●中島健[Gツダ](判定0−3)国重隆[大阪帝拳]○

セミファイナルは「OPBFライトフライ級王座・指名挑戦者決定戦」と銘打たれた、西日本軽量級トップランカー同士の一戦。 中島は16勝(10KO)3敗の戦績で、現在WBCのLフライ級11位。今年1月には1階級落としてイーグル京和[角海老宝石]のWBC世界ミニ…

第5試合・Sミドル級契約ウェイト(74.0kg)8回戦/○荒木慶大[泉北](4R2分29秒TKO)プラサンチャイ・ルックナンギャントーイ[タイ国]●

荒木は15勝(8KO)3敗の戦績で、日本ミドル級(2度防衛)とOPBFミドル級暫定のタイトル経験を持つ。昨年10月にOPBF正規王者のサキオ・ビカとの王座統一戦に敗れて無冠となり、一時は進退を濁したためにランキングからも転落した。今回は復活を期して約1年ぶ…

第4試合・フライ級8回戦/○デスペラード泰[金沢](3R2分59秒KO)プーパ・ルックナンギャントーイ[タイ国]●

デスペラード泰は9勝(4KO)6敗4分の戦績。長らくランキング圏近くの位置でキャリアを重ねている選手で、ここ3年は年2試合のペースを守っている。タイ人相手の試合は03年を最後に行っていなかったが、今回は相手が決まらなかったのか正体不明のノーランカ…

第3試合・フェザー級6回戦/●忠地啓太[ウォズ](6R2分30秒KO)金沢かつし[ハラダ]○

両者戦績は忠地6勝(2KO)4敗、金沢5勝(2KO)5敗。忠地は昨年度の新人王戦で西日本決勝までコマを進めるも1RKO負け。その後も迷走するような試合内容で連敗を重ね、ここまで長期休養していた。金沢は新人王戦2回戦で、後の西軍代表・金丸清隆[正拳]に敗…

第2試合・ライト級4回戦/○西尚樹[Gツダ](3R2分29秒KO)徳永隼人[進光]●

両者戦績は、西が未勝利で2敗、徳永が1勝(0KO)3敗。西は今年4月、先日今年度のライト級西軍代表となった川端康博[カシミ]に敗れて以来のリング。徳永は今年度の新人王戦にエントリーするが、不戦勝を経て臨んだ地区準決勝で後の西日本覇者・森下裕己[新…

第1試合・ウェルター級4回戦/○水本昌寛[井岡](判定3−0)武田英憲[JM加古川]●

水本はこの試合がデビュー戦、武田は未勝利3敗1分の戦績。武田は05年2月以来のリング。新人王2回戦クラスの選手と判定負け〜ドローに渡り合っており、往時の地力そのものは戦績以上のはずだが…… 1R。互いの攻め気が体ごと前に出て近距離戦となるが、こ…

WBA世界ミニマム級暫定王座決定戦(グリーンツダ主催)

8月の名城×カスティーリョ戦以来、京阪神地区では3ヵ月ぶりとなる世界戦は、正規王者・新井田豊[横浜光]の負傷・長期休養に伴い設置されたWBAのミニマム級の暫定王座を争う一戦。WBAランキング1位のカルロス・メロに対するは、9月に新井田への挑戦…