駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2008-04-18から1日間の記事一覧

興行全体の総括

6回戦2試合がフルラウンドの熱闘、特にセミは軽量ながら非力さを感じさせない好勝負となり、逆に「メインは短時間KOで締めて欲しいな……」と思った矢先に馬野が秒殺で締め括ってくれた。興行時間も3時間で収まって、このボリュームの興行としては理想的…

第10試合・バンタム級10回戦/○馬野晃[ハラダ](1R2分13秒KO)木ノ下国広[畑中]●

馬野は7勝(3KO)2敗の戦績。05年7月にデビュー、持ち前の強打を活かして4連勝、06年の西日本新人王戦で準決勝まで進出するが山本幸史朗[ウォズ]に接戦を落として敗退。しかし6回戦で間もなく再起し、山本にもリベンジを果たしてA級昇格。07年4月に初め…

第9試合・Lフライ級6回戦/○田村健二[松田](判定2−0)奥貴士[大星森垣]●

両者戦績は田村5勝(0KO)6敗1分、奥6勝(1KO)3敗でサウスポー。これが3度目の対戦、これまでの対戦成績は1勝1敗で、今回はいわゆるラバーマッチ。田村は10月に西軍代表戦で敗れ、今年2月の再起戦でも敗れている。奥は9月の前回対戦(地区新人王対抗…

第8試合・Sフェザー級契約ウェイト(58.0kg)6回戦/○山本直[守口東郷](判定3−0)百木義文[江坂]●

両者戦績は山本5勝(3KO)5敗1分、百木5勝(4KO)2敗。山本は昨年10月にB級初勝利を挙げ、半年振りのリング。百木は04年11月以来、3年5ヶ月振りの復帰戦。 1R。クロス〜ショートレンジ乱打戦。百木はテレフォン気味の強引な単発ばかり目立つ。山本は曲…

第7試合・フライ級4回戦/○前原隆治[ハラダ](2R2分45秒KO)松浦卓也[六島]●

両者戦績は前原2勝(1KO)無敗、松浦3勝(0KO)無敗。 1R。松浦がジャブ、ストレートで先制、だが前原は松浦苦手の密着距離に潜り込んで強引な連打攻勢。松浦は距離を開けたいが、渋太く密着されてボディを叩かれ思うようにならない。 2R。膠着気味の展開…

第6試合・Sフェザー級4回戦/●藤木孝史[新日本大阪](判定0−2)湯川翔太[江坂]○

1回戦ながら、これが今期Sフェザー級の天王山決戦。両者戦績は藤木2勝(2KO)無敗、湯川3勝(2KO)1敗。 1R。両者この試合の重要さを自覚しているためか、硬さの残る立ち上がり。睨み合いと強打の不発が繰り返される。頭低く突進する藤木、それに対し湯川…

第5試合・Sバンタム級4回戦/○佐藤裕樹[ハラダ](判定3−0)上村徹[ワイルドビート]●

両者戦績は佐藤3勝(0KO)4敗4分、上村3勝(1KO)1敗。 1R。佐藤はハンドスピード、フックのキレ健在。動感溢れる攻守を披露して手数・ヒット数とも小差ながらリード。上村も距離を取って守備を強く意識しながら、時折踏み込んでは迫力あるコンビネーショ…

第4試合・フライ級4回戦/●倉本昌紀[ワイルドビート](2R1分52秒KO)甲斐巧真[泉北]○

両者戦績は倉本2勝(0KO)無敗、甲斐1勝(0KO)1敗。 1R。倉本は素軽いステップを踏んで遠目の距離をキープしながら、甲斐がワン・ツー放つタイミングに鋭くジャブを打ち込み、機先を制する形。精度不足も解消され、的確な攻撃になっている。甲斐はパンチを…

第3試合・ライト級4回戦/●潮真也[千里馬神戸](判定1−2)塚元斗夢[六島]○

両者戦績は潮1勝(1KO)3敗、塚元1勝(0KO)1敗1分。 1R。塚元は先手でジャブ、右アッパー中心にボディへの攻撃も交えて手数・ヒット数で小差ながら先行。潮は右ストレート2発ヒットも、動きがいつになく硬く、持ち味のボディワークも殆ど機能していない…

第2試合・Sフェザー級契約ウェイト(57.5kg)4回戦/△梅村元寿[ハラダ](2R1分27秒負傷ドロー)毛利哲也[エディ]△

両者戦績は梅村1勝(1KO)無敗1分、毛利は未勝利1敗1分。梅村は昨年7月に、第1試合登場の鏡畑にKO勝ちした後、11月に引分。毛利は昨年11月デビュー、今年は3/30に香川遠征でドロー。わずか中18日での試合となる。 1R。ショートレンジ中心で単発強打を…

第1試合・Sフェザー級4回戦/○吉村拓記[ハラダ](判定3−0)鏡畑佑企[SFマキ]●

吉村はこの日がデビュー戦。鏡畑は同僚選手の欠場で急遽出場。戦績は未勝利4敗、前回は12/16に1RKO負けを喫している。 1R。吉村は気合を抑え切れずに突っかかってゆくが、距離を詰め過ぎて拳を振り回しても当たらずカラ回る。距離を開けては鏡畑のス…

Fighting Beat Boxing(ハラダジム主催興行)

ハラダジム年3度の定例興行の今年1回目が、今回も府立第二で開催された。エース格の高山剛志は来月に出場が決定しているために欠場となったが、新人王予選の併催により、計10試合・50Rと上限一杯のボリュームに。金曜とはいえ平日夕方・4回戦主体・ラン…