駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

2008-04-01から1ヶ月間の記事一覧

第1部「ドラマチックボクシング・CHANPION'S ROAD」(大鵬・大阪帝拳共催)概要&雑感

昼の部は昨年12月以来と成る大鵬ジムの主催興行。前座に新人王予選3試合、後半には所属選手中心の6〜8回戦のカードを並べたラインナップとなる。メインとセミは日本ランカーがノーランカーの挑戦を受けるチャレンジマッチで、出場選手は全員日本人。最近…

約1ヶ月ぶりのIMP昼夜興行。今回は新人王予選も兼ねた在阪2ジムの定例興行が行われる。昼の部は大鵬ジムの定例興行、夜の部はこれまで平日の府立第二を常打ち会場にして来た進光ジムの興行。昼夜合わせて全17試合・計88R。A級選手の試合を全て6〜8回戦…

興行全体の総括

6回戦2試合がフルラウンドの熱闘、特にセミは軽量ながら非力さを感じさせない好勝負となり、逆に「メインは短時間KOで締めて欲しいな……」と思った矢先に馬野が秒殺で締め括ってくれた。興行時間も3時間で収まって、このボリュームの興行としては理想的…

第10試合・バンタム級10回戦/○馬野晃[ハラダ](1R2分13秒KO)木ノ下国広[畑中]●

馬野は7勝(3KO)2敗の戦績。05年7月にデビュー、持ち前の強打を活かして4連勝、06年の西日本新人王戦で準決勝まで進出するが山本幸史朗[ウォズ]に接戦を落として敗退。しかし6回戦で間もなく再起し、山本にもリベンジを果たしてA級昇格。07年4月に初め…

第9試合・Lフライ級6回戦/○田村健二[松田](判定2−0)奥貴士[大星森垣]●

両者戦績は田村5勝(0KO)6敗1分、奥6勝(1KO)3敗でサウスポー。これが3度目の対戦、これまでの対戦成績は1勝1敗で、今回はいわゆるラバーマッチ。田村は10月に西軍代表戦で敗れ、今年2月の再起戦でも敗れている。奥は9月の前回対戦(地区新人王対抗…

第8試合・Sフェザー級契約ウェイト(58.0kg)6回戦/○山本直[守口東郷](判定3−0)百木義文[江坂]●

両者戦績は山本5勝(3KO)5敗1分、百木5勝(4KO)2敗。山本は昨年10月にB級初勝利を挙げ、半年振りのリング。百木は04年11月以来、3年5ヶ月振りの復帰戦。 1R。クロス〜ショートレンジ乱打戦。百木はテレフォン気味の強引な単発ばかり目立つ。山本は曲…

第7試合・フライ級4回戦/○前原隆治[ハラダ](2R2分45秒KO)松浦卓也[六島]●

両者戦績は前原2勝(1KO)無敗、松浦3勝(0KO)無敗。 1R。松浦がジャブ、ストレートで先制、だが前原は松浦苦手の密着距離に潜り込んで強引な連打攻勢。松浦は距離を開けたいが、渋太く密着されてボディを叩かれ思うようにならない。 2R。膠着気味の展開…

第6試合・Sフェザー級4回戦/●藤木孝史[新日本大阪](判定0−2)湯川翔太[江坂]○

1回戦ながら、これが今期Sフェザー級の天王山決戦。両者戦績は藤木2勝(2KO)無敗、湯川3勝(2KO)1敗。 1R。両者この試合の重要さを自覚しているためか、硬さの残る立ち上がり。睨み合いと強打の不発が繰り返される。頭低く突進する藤木、それに対し湯川…

第5試合・Sバンタム級4回戦/○佐藤裕樹[ハラダ](判定3−0)上村徹[ワイルドビート]●

両者戦績は佐藤3勝(0KO)4敗4分、上村3勝(1KO)1敗。 1R。佐藤はハンドスピード、フックのキレ健在。動感溢れる攻守を披露して手数・ヒット数とも小差ながらリード。上村も距離を取って守備を強く意識しながら、時折踏み込んでは迫力あるコンビネーショ…

第4試合・フライ級4回戦/●倉本昌紀[ワイルドビート](2R1分52秒KO)甲斐巧真[泉北]○

両者戦績は倉本2勝(0KO)無敗、甲斐1勝(0KO)1敗。 1R。倉本は素軽いステップを踏んで遠目の距離をキープしながら、甲斐がワン・ツー放つタイミングに鋭くジャブを打ち込み、機先を制する形。精度不足も解消され、的確な攻撃になっている。甲斐はパンチを…

第3試合・ライト級4回戦/●潮真也[千里馬神戸](判定1−2)塚元斗夢[六島]○

両者戦績は潮1勝(1KO)3敗、塚元1勝(0KO)1敗1分。 1R。塚元は先手でジャブ、右アッパー中心にボディへの攻撃も交えて手数・ヒット数で小差ながら先行。潮は右ストレート2発ヒットも、動きがいつになく硬く、持ち味のボディワークも殆ど機能していない…

第2試合・Sフェザー級契約ウェイト(57.5kg)4回戦/△梅村元寿[ハラダ](2R1分27秒負傷ドロー)毛利哲也[エディ]△

両者戦績は梅村1勝(1KO)無敗1分、毛利は未勝利1敗1分。梅村は昨年7月に、第1試合登場の鏡畑にKO勝ちした後、11月に引分。毛利は昨年11月デビュー、今年は3/30に香川遠征でドロー。わずか中18日での試合となる。 1R。ショートレンジ中心で単発強打を…

第1試合・Sフェザー級4回戦/○吉村拓記[ハラダ](判定3−0)鏡畑佑企[SFマキ]●

吉村はこの日がデビュー戦。鏡畑は同僚選手の欠場で急遽出場。戦績は未勝利4敗、前回は12/16に1RKO負けを喫している。 1R。吉村は気合を抑え切れずに突っかかってゆくが、距離を詰め過ぎて拳を振り回しても当たらずカラ回る。距離を開けては鏡畑のス…

Fighting Beat Boxing(ハラダジム主催興行)

ハラダジム年3度の定例興行の今年1回目が、今回も府立第二で開催された。エース格の高山剛志は来月に出場が決定しているために欠場となったが、新人王予選の併催により、計10試合・50Rと上限一杯のボリュームに。金曜とはいえ平日夕方・4回戦主体・ラン…

興行全体の総括

10試合中、KO決着が6試合、ノックダウンはスタンディング状態でのストップを除いても実に12回。黎明期のK−1並のダウンシーン連発で、「プロのボクシングを観た!」という気分にさせられる爽快感溢れる興行となった。ただ、ノックダウンの要因が攻め手の…

第10試合・Sフェザー級4回戦/●清水和也[塚原京都](3R0分36秒KO)末広耕児[ハラダ]○

両者戦績は清水1勝(1KO)無敗、末弘1勝(0KO)無敗。 1R、清水の右でいきなりノックダウンとなる波乱の幕開け。中野は軽快なボディワークを披露して末弘の反撃を捌き圧倒的優勢に立っていたが、ラウンド中盤からガード下げたまま不用意に接近する失策から被…

第9試合・フェザー級4回戦/●兵頭健一[大星森垣](判定0−3)中野利保[ウォズ]○

両者戦績は兵頭1勝(0KO)2敗2分、サウスポーの中野は1勝(1KO)1敗。 1R。試合開始早々、中野の右で兵頭は片ヒザをマットに着いてしまいダウン。再開後はショートレンジの打撃戦となるが、決定打無く淡々とした内容に。兵頭が攻めあぐみつつも、中野が必…

第8試合・Sバンタム級4回戦/●橋本峻[明石](判定0−3)菊地永太[真正]○

両者戦績は橋本1勝(1KO)1敗、菊地3勝(1KO)1敗2分。 1R。橋本はガードを上げて、これまでお留守だった守備への意識の強さを態度で示す。菊地は右ガードを下げてジャブを打つが、その開いた右側の顔面に橋本の左がよく当たる。菊地はリードジャブがなか…

第7試合・バンタム級4回戦/●中谷聡一[ヨシヤマ](2R0分33秒TKO)中岡雅司[大星森垣]○

両者戦績は中谷1勝(1KO)1敗、中岡1勝(1KO)2敗。 1R。ショート〜ミドルレンジのストレート合戦。中谷が守備の甘い所がある中岡を咎めるようにヒットを浴びせて先制するが、中岡は右ストレートをカウンターで決めてノックダウン。その後もストレート合戦…

第6試合・Sフライ級4回戦/○松吉成祐[八尾](1R0分34秒TKO)平山正剛[大星森垣]●

両者戦績は松吉が3勝(1KO)4敗のサウスポー、平山1勝(1KO)1敗。 1R。守備難抱えた両者による乱打戦。どちらの攻撃も当たる間合いの中で、やがて松吉が押し気味になり、豪快なワンパンチ・ノックダウン。平山はバッタリと倒れて動けず、カウント途中で試…

第5試合・Sフライ級4回戦/×山崎浩一[明石](ノーコンテスト)アボ中村[六島]×

※この試合は「4R2分39秒山崎のKO勝ち」から4/6付で公式記録が変更になりました。 両者戦績は山崎1勝(1KO)1敗のサウスポー、中村2勝(0KO)1敗。 1R。中村はいつも通りアグレッシブな突貫ファイト。山崎は長いリーチで迎撃し、右フック、左ストレート…

第4試合・フライ級4回戦/●山本直輝[塚原京都](判定0−3)加藤毅[ヨシヤマ]○

両者戦績は山本3勝(2KO)4敗2分、加藤4勝(1KO)2敗1分。 1R。ショートレンジ打撃戦。共にガードをガッチリ固めつつ、持ち味を活かした攻撃を展開。山本は回転の乗ったコンビネーションやアッパーでヒットを連発し、加藤も鋭い右ストレートで食い下がる…

第3試合・フライ級4回戦/○中村優一[正拳](1R1分56秒KO)林昭文[川田]●

両者戦績は中村2勝(1KO)1敗1分、林1勝(0KO)無敗。 1R。林は前に出て来るがガードがガラ空き。中村のストレート、ワン・ツーを面白いように当てる。中村は攻撃精度不足を相変わらず窺わせるが、有効打を重ねて右ストレートをカウンターでクリーンヒッ…

第2試合・Lフライ級4回戦/○西村崇[ヨシヤマ](判定2−0)近藤哲史[倉敷守安]●

両者戦績は西村2勝(1KO)3敗、近藤3勝(1KO)1敗。 1R。近藤が前、前へと出て来るが、西村が軽打・オープンブローの目立つパンチながらもジャブとフックで迎撃して、試合を作る。近藤はパンチを出す度に開くガードが文字通りの穴となって厳しい展開。手数…

第1試合・Lフライ級4回戦/○霜尾順也[塚原京都](1R0分15秒TKO)大田朋徳[SFマキ]●

両者戦績は霜尾2勝(2KO)1敗、大田2勝(1KO)1敗。昨年2月に大田がKO勝利したカードの再戦。 1R。開始ゴング直後から霜尾が猛攻。ストレート、アッパーを次々とクリーンヒットさせて圧倒的優勢。一旦足を滑らせて自ら水を注すが、すぐさま右アッパーを…

西日本新人王戦1・2回戦(西日本ボクシング協会主催)

ここ数年はGWに併せての開催だった新人王戦の集中開催だが、今年は約1ヶ月前倒しされての実施となった。他の自主興行で捌けない試合を一気に消化するため行う興行のため、エントリー人数の多い年などは1〜2回戦昼夜20数試合で行われるケースもあるが、…