駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第3試合・契約64.0kg10回戦/○山本大五郎(5R2分55秒KO)ソンナロン・キアシットシンホーイ●

山本は現在日本Sウェルター級8位。ソンナロンはタイのSライト級王者。試合はウェルター級の重量で行われる。
1R。ソンナロンは噛ませ犬モードで消極的な試合運び。散発的に見せるパンチはKO率100%だけあって下の階級とは思えない迫力だが……。山本はこの消極的なペースにお付き合いしてしまう悪癖が早くも出てしまう。結局このラウンドは時折ワン・ツーの応酬が見られただけだった。
2R。消極的なソンナロン相手に山本はジャブ中心のオーソドックスな攻め。ラウンド中盤、そのジャブがタイミング良く決まってソンナロンは尻餅をつき、ダウン。
3R。このラウンドは、ソンナロンがややアグレッシブに攻めて来る。山本はそれを捌きつつ要所でロングレンジからパンチを見舞ってゆく。
4R。序盤に山本がボディブロー2発をクリーンヒット。ソンナロン効いたか動きが鈍る。あとは終始ディフェンスとジャブが冴えた山本が試合を支配。
5R。ロープを背にやはり消極的なソンナロンを山本が一方的に攻めてゆく。ソンナロンがダメージが蓄積してフラついたところを綺麗に仕留めてKO勝ち。
山本はこれで9勝(7K0)2敗1分。相手が相手だけに、勝ったところで何ら価値の見出せない試合だったが、以前に比べて積極性が出て来たのは良い事だろう。