駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第4試合・バンタム級10回戦/○田中聖二(2R2分51秒TKO)パノムデッド・オーユタナコーン

田中はWBC世界Sフライ級9位。かつてWBCインター王座挑戦(失敗)の経験がある。パノムデッドはタイのフライ級王者。
1R。パノムデッドはガードを固めて消極的で“噛ませモード”。対する田中は自分の距離から積極的に攻め込んでいく。ワン・ツー、アッパーなど多彩な攻撃を見せるが、クリーンヒットまでには至らず。
2R。田中はパノムデッドの単調な攻撃を捌きつつ、フック気味の右ストレートを次々と浴びせてゆき、流血に追い込む。結局、ゴング直前のドクターチェックでストップがかかり、田中のTKO勝ちとなった。
勝った田中は15勝(4KO)6敗3分。勝利したという以外に何ら意義を見出せぬ試合としか言いようが無いが、有永の持つ日本タイトルへの挑戦が11月に内定していることを考えると、ダメージが全く残らなかったのは幸いだったろう。