駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第5試合・Sフェザー級6回戦/○天堂雅之(1R2分38秒KO)島田峰尚●

ブロック最多・15名参加の西日本予選の覇者・天堂雅之は、ここまで2RKO、判定1-0勝者扱い、判定1-0勝者扱い、判定2-0と勝負運に恵まれた勝ち上がり。西日本決勝では変則ファイターの佐藤栄二を相手に1Rにダウンを奪われるも、停電による10分間の中断などにも助けられ、後半挽回しての判定勝ち。
一方、中日本ブロックは9名参加。中日本新人王の島田峰尚は判定3-0、不戦勝、判定3-0の勝ち上がり。

1R。身長とリーチの長い天堂に対し、果敢に懐へ飛び込んでいってショートの連打を浴びせに行く作戦の島田。天堂はそれをジャブ中心に牽制しつつ、反撃のタイミングを窺う。そして2分過ぎ、島田が突っ込んで来た所を天堂がドンピシャのタイミングで迎撃し、振り下ろすような2発のパンチで島田をキャンバスに叩きつけた。島田は自分から勢いをつけていた分だけダメージも深刻で、ヨロヨロと立ち上がるも10カウントの時点でファイティングポーズが取れなかった。

久々の明快な勝利で西軍代表決定戦に弾みをつけた天堂はこれで7勝(4KO)2敗2分。前回は相手の変則的な攻撃に呑まれて苦戦したが、今日は相手の動きを冷静に見て最善の対応が出来た会心の勝利。
敗れた島田は、これが生涯初の敗北で5勝1敗1分となった。ボクサータイプの相手に対する闘い方としては悪くなかったものの、結果的にはそれが完全に裏目に出てしまった感。