第３試合・Ｓフライ級４回戦／○浅野英樹（判定３−０）篤弘将●

両者初見。浅野は３戦３勝(2KO）、篤も２戦２勝と全勝無敗同士の対戦。現時点での実力査定という事なのだろうが、なかなか思い切ったマッチメイクだ。
１Ｒ。２人のゴング直後数秒の動きを見て、前２試合との選手のレベル差に苦笑い。ちょっとした動きからして、こちらはキチンとプロボクサーしている。特に動きが良いのは浅野の方で、横に足を使いながら攻守共に見栄えのするムーヴ。明らかに４回戦の域を超えている。一方の篤もガードが固く、全く被弾を許さない。両者決め手は無く、主導権はやや浅野もロープを背負う場面もあって形勢は全く互角。
２Ｒ。ゴング直後、オープニングヒットで浅野がダウンを奪う。この瞬間、前のラウンドのメモ書きをしていて見逃してしまう^^;;。速いハンドスピードで４連打を放つなどして畳みかけようとする浅野だが、その後はクリーンヒットを奪えず。篤もダメージは少なく、ヒットこそ無いものの手数を浴びせてゆき、近〜中距離で激しい攻防が続いた。
３Ｒ。浅野の動きが冴える。ボディワークとブロッキングで篤の攻め手を完封すると、隙を突いて左を放ち、細かいヒットを稼いでゆく。篤も手数は出ているが打つ手なしか。
４Ｒ。２分過ぎまでは接近戦で篤が手数と堅いガードで優勢に進めるも、終盤に浅野が立て続けに有効打を５〜６発当てて勝負を決めた。
公式判定は40-35、39-36、39-36の３−０で浅野。駒木の採点は40-36で浅野。
勝った浅野はこれで４戦４勝(2KO）。今日の動きを見る限りでは既に８回戦クラスの実力を持っていそうで、このまま６回戦を戦うにしろ、来年度の新人王にエントリーするにしろ、トントン拍子で出世していくだろう。将来が非常に楽しみな選手だ。敗れた篤は２勝１敗。今回は４回戦で当たるには荷が重過ぎる相手だった。力をつけてＡ級に上がってからでも是非リベンジして欲しい。