駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

極私的な採点結果についての極私的な考察。

蛇足ながら、試合直後から論議を醸している、120-109でナバーロを支持した一方的なジャッジについて私見を述べる。
この採点結果は、点数的には確かに偏ったジャッジになったが、手数と細かいヒット数(アグレッシブ)を徹底的に重視した、非常に一貫した基準によって為されたジャッジだったのではないかと思う。ただ、本来WBC戦では強打で得たインパクトの有るヒット数(クリーンヒット)を重視するという暗黙の了解があったはずだし、手数と細かいヒット数を重視するなら川嶋のオープン気味のフックや効き目の薄い加撃も採点対象にカウントしなくては不公平である。そういう意味では採点基準が一貫してズレっ放しで行われたジャッジではあったとは言えるかも知れない。