駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2試合・Sフェザー級4回戦/●細木隆介(2R2分59秒KO)平山昌賢○

両選手のこれまでの戦績は、細木2勝(1KO)2敗、平山1勝1敗。細木は初見だが、平山は過去2戦とも生観戦している。前回の観戦記はhttp://d.hatena.ne.jp/komagi/20040920#p2を参照のこと。
1R。細木がテンポ良くボディ中心の攻めを見せ、カウンター気味にヒットも奪うが、平山は細木の勢いを殺ぐようにジャブを上手くヒットさせて主導権を離さない。平山は以前よりショートレンジで戦えるようになっている。
2R。自分の距離であるロングレンジでの戦いを挑む平山だが、この距離は細木にとっても望むところのようで、平山のガードの低さを突いてジャブ、アッパーを決めてゆく。ただ、いかにもパンチ力が欠ける印象で、幾度と無くヒットを奪えどKO出来る雰囲気にはならず。ならばと平山は終盤に接近戦を挑んでボディにクリーンヒットを浴びせかけたものの、前半の印象度の悪さを払拭できたかは微妙。
3R。序盤、平山は足を使ってジャブを浴びせてゆく。しかし中盤以降は細木がダッキングからフック・アッパーに繋いでヒットを奪い、ペースを掴んだ。終盤、接近戦になると再び平山が優勢となり、ラウンド終了直前にはスタミナ・集中力の切れた細木にストレートを連発してダウンを奪う。細木は立ち上がる時に足が縺れており、キッチリとファイティングポーズを取ったもののレフェリーに止められた。4回戦故に止む無しの判断か。
勝った平山は初のKO勝ちで2勝目。注文をつけたくなる箇所は相変わらず多いものの、接近戦で互角以上に戦えるようになったのは長足の進歩。ただ、あと2勝するまでにディフェンス面とハンドスピードの強化を達成しなければ6回戦では辛そう。細木は技術的には遜色無かったが、パンチ力に欠けるのが……。相手次第で6回戦までは行けそうだが、こちらも現状の実力では厳しそう。