駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第4試合・Lフライ級4回戦/●金城吉広(判定1−2)浦西勝史○

これより新人王戦の予選が続く。金城は2勝4敗1分の戦績。前回、昨年9/20の試合の模様はこちら→(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20040920#p3)を参照のこと。一方の浦西はここまで1勝2敗2分の戦績。この階級にしてもかなり小柄な部類の選手。
1R。体格で大きく上回る金城が、リーチ差を活かせる距離を保ってジャブ中心の攻撃。浦西は、まるでシャドーボクシングのように捨てパンチを放ちつつ接近戦を挑んでゆくが、これは不発気味。
2R。このラウンドは浦西がヒット&アウェイでペースを握る。目立ったヒット数こそ少ないが、金城の攻撃を巧みに防いで、少差ながらポイントを獲り切った。
3R。序盤、金城が浦西の不用意な接近に合わせて迎撃するが、中盤以降は浦西も手数を繰り出して挽回する。終盤の攻め合いでは、やや金城がヒット数で勝ったようにも見えたが、低いガードが災いして被弾数も少なくなかった。
4R。接戦を悟り、覚悟を決めた浦西がインファイトを挑む。手数を浴びせて一時は優勢を築いたが、最終盤には金城が中間距離での打ち合いに持ち込んで有効打を連発。ジャッジは微妙だ。
公式判定は39-37、39-37(以上浦西優勢)、39-37(金城優勢)のスプリットで浦西が際どく勝利。駒木のジャッジは39-37で、金城優勢と見たが……。
体格の差をアグレッシブさで乗り越えた浦西の好ファイト。2回戦以降通用する地力かどうかと言えば微妙だが、是非とも頑張って欲しい。5敗目となった金城は、昨秋の試合に続いて相手の土俵の上に立ってしまった感じ。自分のペースで戦える時間をもっと増やしていきたい。