駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第3試合・バンタム級4回戦/○井戸本雅也(3R0分23秒負傷判定3−0)丸尾勇介●

両者の戦績は、昨年デビューの井戸本が2勝、今回が約2年ぶりの試合となる丸尾は2勝4敗1分。丸尾は02年、03年の新人王戦にSフライ級で参戦するも、いずれも早い段階で後の西日本新人王と当たる不運があって、2回戦、1回戦でそれぞれ敗退している。
1R。井戸本がやや強引で粗い攻めながら、ショートの連打を次々放って手数で優勢に。回転力は4回戦としてはなかなかのもの。丸尾はアッパーなどで抵抗したが、勢いに欠けた感。
2R。近距離での荒っぽいバチバチ乱打戦となり、両者共にバッティングで出血。このラウンドも手数で先手を獲った井戸本が優勢に立ち、終盤には一方的に押し込んでアッパーをヒットさせた。
3R。このラウンドも再び乱打戦に縺れこんだ所で、丸尾の出血が酷くなりドクターストップ。勝負は3Rまでの判定に委ねられた。
公式判定は3者共に30-28で井戸本。駒木の採点も30-28で、明確な優劣の出た試合だった。負傷判定となったが、4ラウンドまで戦ったとしても勝敗は覆らなかっただろう。井戸本は今回、ハンドスピードの差だけで押し切った試合展開だった。次戦以降、どこまで奥の深い所が見せられるかがカギになるだろう。