駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第7試合・フェザー級4回戦/●目黒悠嗣(4R0分55秒KO)津田岳志○

フェザー級の2回戦だが、目黒は1回戦シード、津田は1回戦不戦勝と、これが今期緒戦となる。戦績は目黒2勝(1KO)2敗1分、津田1勝。ちなみに、昨年11月に目黒が引き分けた試合の観戦記はこちら→(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20041128#p6
1R。ショートレンジ、クリンチ気味の展開で打ち合いが続く。スピードやパンチの精度は4回戦中位クラスといったところか。両者共にやや決め手に欠ける感があり、悪い意味でほぼ互角のラウンドとなったが、心もち相手に圧力を強くかけていたように見えたのは目黒の方。
2R。このラウンドもショートレンジ中心の打ち合いでほぼ互角の形勢。ガードの上からパンチを打ち合った。終盤になって、津田の方がヒットを顔面に集めたように見えたが、やはり少差のラウンド。
3R。互角の形勢が続く。津田の方に主導権が流れたかに見えるが、スタミナに難有りで動きがやや粗い。目黒も手数は拮抗させており、ジャッジには際どい判断を強いるラウンドとなった。
4R。このラウンドも実力伯仲の攻防が繰り広げられるか……と思った矢先、目黒が不用意に前へ出たところへ津田が伸びのある連打を決めると、目黒は力尽きるようにダウン。レフェリーが10カウント前に試合を止めてKO決着となった。
ガマン比べの展開から、ワンチャンスを見逃さなかった津田に勝利の女神が微笑んだ。現状、新人王を狙うには足りない所も多いが、戦いつつの成長を期待する。目黒はここに来て頭打ち気味か。4回戦の並クラスの相手と勝ったり負けたりでは、新人王までの道程はかなりの遠さだと言わざるを得ない。