駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第6試合・Lフライ級4回戦/○奥村和也[六島](判定3−0)山村和弘[大鵬]●

この日3試合目のライトフライ級2回戦。奥村は、5/1の1回戦で諸一宇とのラバーマッチhttp://d.hatena.ne.jp/komagi/20050501#p12)で、引分勝者扱いながらリベンジを果たして2回戦進出。ここまでの戦績は4勝3敗2分。対する山村は1回戦シード。2勝3敗1分の戦績で、過去の対戦相手としては、今日の昼の部で敗退した浦西勝史がいる(昨年4月に判定負け)。
1R。山村が上下にワン・ツー、フックを細かく浴びせてペースを握る。奥村も手数はあるが、山村にしつこく密着されて空振りが多く、逆にそこをツケ込まれて被弾してしまった。
2R。両者接近して、やや精度に欠けるフック、ワン・ツーの打ち合い。山村も手数では互角以上だが、奥村はボディブローを有効打にして終盤にヤマを作った。
3R。このラウンドも両者接近してアグレッシブな攻防戦。前半はほぼ互角の形勢だったが、後半に入ると、奥村が山村をロープに詰めて顔面に細かいヒットを浴びせていった。
4R。このラウンドもパンチの応酬。しかしボディワーク技術で優る奥村が徐々に優勢に立ち、そのまま試合終了のゴングを迎えた。
公式判定は3者揃って39-37で奥村支持。駒木の採点でも39-37奥村。
試合を通じてアグレッシブな攻防戦だったが、攻守共に少しずつ技術で優る奥村が、その能力差を形勢の差に繋げてポイントアウト。飛び抜けた強さは感じさせないが、この相手を問わないアグレッシブさは大きな武器だろう。山村もよく頑張ったが、現状の実力ではこれが精一杯か。