駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第3試合・ライト級4回戦/○近藤良一[大阪帝拳](判定2−0)中島丈志[Gツダ]●

ライト級の2回戦。近藤は5/1の1回戦(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050501#p15)を際どく引き分け勝者扱いで突破。3勝(1KO)3敗1分の戦績だが、ここ1年で2勝1分と充実著しい。対する中島は昨年度Sライト級準優勝者。しかし昨年末に手痛い敗北を喫する(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20041213#p5)など、頭打ち気味の現状だ。戦績は2勝(2KO)2敗3分。
1R。両者接近しての強打の振るい合い。近藤はガードを固めつつ、左フックを上下にクリーンヒットさせて優勢。中島も強打が冴えるが、近藤の堅守に阻まれヒット数で見劣り。
2R。主に接近戦で、両者手数豊富なボディブロー合戦。中島がまずはクリーンヒットを奪い、やや優勢だが、徐々にガードが下がった所を咎められ、近藤の左フックを浴びてしまう。ジャッジ的には微妙。
3R。序盤は近藤が接近戦で顔面にヒットを集めるも、中盤には中島が右ボディブローをクリーンヒットさせて主導権を奪還。ところが終盤になると、中島は懸念のスタミナ不足が露呈され、失速してしまう。またも微妙。
4R。中島はバテバテ状態で、体を相手にもたれ掛けるのが精一杯という状態。近藤はやり辛そうにしていたが、右、左と細かいヒットを重ねて中盤までに自分に有利な形勢を確立する。終盤、中島が最後の奮闘を見せるが、攻めに精度欠き有効打は奪えずじまいだった。
公式判定は39-37、39-37(以上、近藤支持)、38-38の2-0で近藤。駒木の採点は38-38イーブン。
有り体に言って、近藤の健闘というより中島の体力不足の方が目立ってしまった試合。年末の敗戦から全く進歩が見られず、完全に頭打ちに陥った印象だ。あと引き分け1つで6回戦に上がれる戦績だが、4ラウンドも保たないスタミナでは今後の展望も厳しいだろう。