駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第9試合・フェザー級4回戦/○柳井育夫[大鵬](判定3−0)津田岳志[ウォズ]●

第8試合に続いて、フェザー級の準決勝第2試合。
柳井は4/10の1回戦、7/9の2回戦(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050709#p19)を共に引き分け勝者扱い。戦績は1勝(1KO)2分。
津田は1回戦シード、5/22の2回戦(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050522#p7)を判定勝ち。戦績は2勝(1KO)。
1R。津田がロングレンジから自分の距離にステップインしてジャブ、ストレートをヒットさせてゆく。柳井は接近戦に持ち込んで打ち合っていきたいが、自分のペースに持ち込めない。
2R。オープニングヒットを奪ったのは柳井だったが、その後は津田がアグレッシブに攻めて主導権を握る。時間が経つにつれて優勢の度合いを高めていったが、明らかにゴングが鳴った後に連打でクリーンヒットを決めてしまい、故意に近い反則として即座に減点1を宣言されてしまう。
3R。このラウンドは柳井が自分から仕掛けて、持ち味のキレのあるフック・アッパーを上下に見舞うシーンが目立った。津田も相変わらず自分の距離ではジャブ、ボディフックを決めるシーンもあったが…
4R。柳井はこのラウンドもアグレッシブに攻めて主導権。キレのあるアッパーをガードの上からでも構わず叩き込んで試合をコントロール。津田も隙を突いてフックをテンプルに打ち込む場面があったが、散発的で及ばず。
公式判定は40-35、39-36、38-37の3−0で柳井。駒木の採点では38-37柳井。
試合前半は津田がペースを握ったが、後半からは柳井が持ち味のキレのあるフック、アッパーを活かして形勢を逆転。津田は明らかに優勢だった2Rまでで決めたかったが、焦って減点を受けてしまってはどうしようもない。