駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第10試合・Sフェザー級4回戦/○中島涼[ハラダ](2R0分45秒KO)中川健司[大星]●

フェザー級の準決勝第1試合。
中島は1回戦シード、7/9の2回戦(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050709#p20)を2RKO勝ち。左フック一辺倒のラフなファイトスタイルだが、その唯一の武器が侮れない威力。戦績は2勝(2KO)1敗。
対する中川も1回戦シード、7/9の2回戦(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050709#p11)を4R負傷判定でクリアしての準決勝進出。冷静沈着な戦い振りが持ち味で、現在4勝(2KO)無敗。
1R。中島は相変わらず左フック一辺倒だが、その左フックが更に磨きがかかっており、それだけ抜き出してみれば8回戦級。クリーンヒットを奪うシーンも。しかし、中川は冷静に中島の攻撃の多くを捌き、逆に左フックを再三ヒットさせて全体的には優勢。
2R。中島のキラーショット・左フックが更に鋭さを増す。クリーンヒットで効かせておいて、ややプッシング気味に追い討ちをかけてダウンを奪う。中川は明らかに足にキており、意識も不鮮明だったのかカウントを聞き間違えて8カウントまでにファイティングポーズを取れず、レフェリーは躊躇無く10カウントをコールした。
左フックのスペシャリスト・中島の完勝。あとはこの武器を活かすためのボクシングが出来るようになれば文句なし。中川は1Rこそ自分のペースで戦えたが、巧さだけでは4R凌ぐのは難しかった。1回のダウンで思いのほか効かされたのも誤算だったろう。