駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第11試合・Sフェザー級4回戦/○武本康樹[千里馬神戸](判定2−0)日高慎一[尼崎]●

先の試合に続いて、Sフェザー級の準決勝。有力選手同士が合見える注目のカード。
武本は1回戦シード、5/22の2回戦(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050522#p6)では、以前より一皮剥けた印象の鮮やかな戦い振りで初のKO勝ち。現在の戦績は3勝(1KO)無敗。
日高は5/15の1回戦(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050515#p2)、7/9の2回戦(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050709#p21)を、いずれもTKO勝ち。ただ、スロースターターな面と、ディフェンスに不安を抱える点でいつも心配させられる。戦績は6勝(5KO)1敗。
1R。中間距離でハイレベルな攻防戦。日高が今日は最初からアグレッシブにワン・ツーから左右フック連打へ畳み掛けて再三の有効打。武本も右ストレートを2発ヒットさせて応戦。
2R。武本がやや大振り気味ながら、ワン・ツー、ボディを中心にヒットを稼いで主導権。日高も手数負けせず、左フックをクリーンヒットさせて肉薄した。
3R。やや近めの距離で激しい打ち合い。武本が右フック、左ボディを起点にペースを握り、打ち合いで優勢。ただ、日高も左フック中心に抵抗してこのラウンドも少差。
4R。両者、自分の持ち味を活かしきって戦えた好勝負。前半は互角も、後半には日高の左フックが有効に働いて、ヒット数と主導権で上回ったように見えた。
公式判定は40-36、39-37、38-38の2−0で武本。駒木の採点は38-38イーブン。両者ともにワン・ツー、フックのコンビネーションは勿論、ガード、ダッキング、パーリングのディフェンスも冴えており、4回戦としては破格の高水準。時の運で勝敗はついたが、日高の“変身”もあって、スコア以上に拮抗した好ファイトだった。