駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第7試合・Sバンタム級4回戦/●小路尚也[Gツダ](1R2分31秒KO)高野愛[塚原京都]○

バンタム級の準決勝第2試合。一足先に決勝進出を決めた忠地啓太の相手を決める一戦。
小路は4/2の1回戦(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050402#p8)を格下相手に楽勝した後、2回戦は相手選手の不戦勝でスルー。抜群の距離感で4回戦では上位クラスの実力を持つも、やや大雑把な戦い振りに不安を抱かせる面も有る選手。戦績は5勝(1KO)2敗1分。
一方の高野は4/30の1回戦(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050430#p6)を2RKO、7/9の2回戦(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050709#p8)を2-0判定勝ちで勝ち抜いた。スパーリングでジムメイトの肋骨を折る程のパワーが魅力のブルファイターだが、ベタ足気味でスピード感が無い所に課題を抱えている。戦績は3勝(2KO)1敗。
1R。高野が試合開始直後から積極的に前進しつつフックを振るって圧力をかけていく。小路はこれをステップとボディワークでいなしつつフックを放って対抗するが、ロープに詰められた所をやや甘いガードの隙間から高野の豪腕フックをクリーンヒットされる展開となり、2度目のクリーンヒットではパワーで薙ぎ倒されるようなダウンを喫する。高野はこのチャンスを逃さず、試合再開直後に再びパワーで溢れるフックで小路を圧倒してレフェリーストップを勝ち取った。
パワーの高野か、インサイドワークの小路か……といった一戦だったが、フタを開けてみれば高野の積極策がモロにハマった形での完勝となった。軽快さが無いのも相変わらずだが、決勝の相手・忠地も、今日の小路と似たようなタイプだけに西日本制覇の期待は膨らむ。敗れた小路、今日は実力がまるで出せなかったが、今のファイトスタイルで戦うにはこの辺のレベルが限界か…という気もする。この後、6回戦でも勝ち負けしつつ2勝出来るだろうが、現状のスタイルでは8回戦に上がった後は壁に当たりそう。