駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第2部第9試合・フェザー級4回戦/△吉村厚志[Gツダ](判定0−1)濱田英一[大阪帝拳]△

4回戦最後の試合はキャリア豊富な4回戦選手の一戦。
吉村は、これまでの戦績が2勝(1KO)4敗1分。戦績は負け越しだが、昨年10/18の試合(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20041018#p3)では、デビュー以来3連続KOの相手に引き分けるなど、実力は悲観するに当たらない。対する濱田は3勝(1KO)5敗1分の成績で、5/15の試合(http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050515#p7)ではデビュー戦の相手に苦しみつつも3勝目を挙げている。
1R。吉村は利き腕をスイッチしつつ戦う変則的なサウスポースタイル。ジャブ気味の右ストレート2発ヒットで先制して主導権を握った。濱田もワン・ツー主体に連打を浴びせるなどしたが、受動的な展開に甘んじた。
2R。このラウンドもワン・ツー主体の攻防戦。吉村が左ストレートで先制するも、濱田も右ボディストレート、右のダブルで互角以上の戦いを見せた。形勢に大差は無いが、手数・ヒット数で濱田が僅かに凌いだか。
3R。ワン・ツー中心のオーソドックスな攻防が続く。吉村が左ストレートを効かせてやや優勢に持ち込んだが、濱田も手数で互角に渡り合い、終盤にはクリーンヒットからラッシュに繋いで逆転した。
4R。吉村が利き腕をスイッチしながら左右のジャブで細かくヒット数を稼いで逃げ切りを図る。濱田もストレートやショートブローで食い下がるが、吉村の小刻みな手数とヒットがジャッジ的には有利か?
公式判定は39-37(濱田支持)、38-38、38-38の1−0ドロー。駒木の採点は38-38イーブン。
4回戦の水準を大きく抜けたわけではないものの、両者キャリアなりの落ち着いた戦い振りで好感の持てる試合だった。