駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

というわけで、サイト名変更

デザインもちょっと弄ってみました。

明日はいよいよ長谷川と新井田のW防衛戦ですね。長谷川は土壇場で相手が変わってしまいましたが、条件的には有利になったはずなので、明確な勝利を期待しています。


で、明日の長谷川の相手のマルチネスですが、戦績は全てboxrecに収録されているようなので(→http://www.boxrec.com/boxer_display.php?boxer_id=003074)詳細はそちらをご覧頂くとして、ここでは簡単なポイントだけを。

  • 74年12月生まれの現在30歳。通算戦績27勝(20KO)5敗2分。
  • デビューは93年5月。今年でキャリア丸12年。
  • 97年8月にWBC中米カリブ地域スーパーバンタム級王座を戴冠。98年8月までに3度防衛を果たすも、同年11月のノンタイトル戦でTKO負けを喫してタイトル剥奪*1
  • 99年7月には、今度はバンタム級WBC中米カリブ王座を奪取。しかし防衛戦をせずに00年6月、再びスーパーバンタム級をアガピト・サンチェス(後のWBO世界スーパーバンタム級王者)と争い、この時は敗退。
  • 1回目のウィラポン戦に敗れた西岡と闘ったのはその敗戦から5ヵ月後で、互いに敗戦からの再起戦だった。マルチネスが1度ダウンを喫しながら、スコアは97-96、98-97、98-94。10-10のラウンドが異様に多い、かなり胡散臭いジャッジペーパーが西岡の苦戦を物語る。
  • その後はタイトル挑戦に恵まれず、二線級の相手との調整戦を繰り返していたが、04年12月にはTKO負け、05年3月には若手有望選手の世界前哨戦の相手として踏み台にされてしまう。
  • 直前の試合は7月のVSエリック・ロペス(徳山に挑戦経験あり)。3年ぶりの試合となる相手を大差判定勝ちに退けて、何とか体制を整えた

……というわけで、強い地域王者&バリバリの世界ランカー、ただし世界王座には微妙に手が届かない選手──という人物像が浮かび上がって来ますね。KO率の高さは気になりますが、今の長谷川なら地力で負ける事は無いんじゃないでしょうか。


 それでは、明日の試合後にまたお会いしましょう。

*1:その負けた相手は03年になって、あのビクトル・ラバナレスの元に流れ着いていた、そのWBC中米カリブスーパーバンタム級王座を奪っている。凄い繋がりだ