駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第2試合・Sバンタム級4回戦/○佐々木勝之[守口東郷](1R2分40秒KO)山口伸也[陽光アダチ]●

佐々木は2勝(1KO)2敗の戦績。一見平凡な成績だが、今年度新人王戦では準決勝まで進出し、その7/31の試合(→http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050731#p8)では、忠地啓太を相手に際どいスプリットデジションの大健闘を見せた。ガードが低い欠点はあるが、アグレッシブな戦い振りが持ち味。
対する山口は2勝(2KO)無敗。2戦目となる7/9の試合(→http://d.hatena.ne.jp/komagi/20050709#p3)では、デビュー戦の相手に2度のダウンを奪うTKO勝ち。一気の相手強化となる今回が試金石。
1R。試合開始早々から大きなパンチを打ち合う豪快な展開。まずは山口が佐々木の低いガードを咎めてオープニングヒットを鮮やかに決めたが、佐々木も山口の打ち終わりのガードの甘さを突いて右から左フックのコンビネーションをクリーンヒットさせ、1回目のノックダウン。派手な展開ながら共にダメージは浅く、その後は一転して慎重なロングレンジでの牽制がしばらく続く。だがラウンド終盤、山口が意を決して仕掛けていくと、佐々木はウィーブ、パーリでこれを凌ぎ、あとはまたも打ち終わりを狙って右カウンター一閃。完璧な2度目のノックダウンで自動的KOとなった。
佐々木が新人戦で揉まれた経験を活かして見事な3勝目。相変わらずガードが低い所が気になるが、並の4回戦クラスには負けていられないといったところか。一方、初の敗北を喫した山口は、ここまで楽な相手と戦って来たツケを一気に請求される形になってしまった。敗因は瞭然なのだから、このKO負け休みの間に態勢を整えて再起戦に備えてもらいたい。