駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第5試合・ウェルター級4回戦/○矢野一馬[レンゴー](1R2分36秒KO)前田憲孝[天熊丸木]●

矢野は3勝(1KO)無敗の戦績。02年12月デビューだから相当な試合間隔を開けている選手ということになる。昨秋には今年の新人王戦で1勝した津田修吾に3−0の判定勝ちを収めている。
中日本地区から遠征の前田は、パンフ記載の戦績には2勝(1KO)1敗とあるが、ネットで戦績を調べると少なくとも3敗を喫している。よって正確な戦績はとりあえず「不明」としておく。昨年、今年と中日本新人王予選で初戦敗退を喫しているようだ。
1R。両者ロングレンジから、自分の距離を探るような試合運びでスタート。先に仕掛けたのは矢野で、前田の懐に潜り込んでアグレッシブに連打をヒットさせるが、矢野も恵まれたリーチを活かしてこれをジャブで突き放そうとする五分の展開。しかし終盤、矢野がカウンター気味にワン・ツーを放つとこれが見事なクリーンヒットとなって、前田はマットに後頭部を打ち付ける派手なダウン。この倒れ方を見て、大黒レフェリーは即座に試合をストップした。
矢野がデビューから2年10ヶ月を費やして4連勝を達成、B級昇格の資格を得た。今日の勝利は過去の実績を対比させると順当と言えるものだろう。ただ、試合時間が短くて詳しい実力を査定する事は難しかった。