駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第5試合・OPBF東洋太平洋ミドル級王座統一戦12回戦/○《王者》サキオ・ビカ[豪州](5R2分22秒KO)荒木慶大[泉北]《暫定王者》●

昨年の王座決定戦と比較すると、荒木はディフェンス面では進歩があったものの、オフェンス面では相変わらずリードジャブも当てられないまま。対するビカは根本的に技術よりパワーで攻めるタイプであり、こうなると試合は、噛みあわない不発弾の応酬の中で徐々にビカの力押しが目立つ…という膠着した内容に。互いに互いのクリンチ中のラフな攻撃にエキサイトしたのか、2R終了後にはあわや乱闘かという事態になったりしたものの、試合内容は全体的に低調。
このまま淡々と判定勝負か…と思われたが、5R終盤、カウンター合戦で負けた荒木がワンパンチでマットに沈められ、足にキていたのかカウント9.5までファイティングポーズをとれずにKO決着となった。自分の長所を封じられ、相手の長所で沈められた荒木の完敗。昨年に比べて差は縮まったが、依然として壁は厚そうだ。