駒木ハヤトの西日本ボクシングレポートアーカイブ

かつて京阪神地区のボクシング会場に通い詰め、レポートを記した男ありけり。はてなダイアリーから記事をインポートしたものの、ブログ化して格段に読み難くなってしまいました。

第1部第7試合・Sフライ級10回戦/○吉山博司[ヨシヤマ](3R2分55秒KO)パノムデット・オーユタナコーン[タイ国]●

日本9位の吉山が、回転力・パワーに磨きをかけて早いラウンドから連打を次々と叩き込み、タイの老雄を真っ向から撃破した。相手が相手とは言え、ようやくランカーらしい試合ぶりが板に着いて来たようだ。決定力も向上し、この勢いでいよいよ上位挑戦といきたいところ。
一方、これで来日14連敗となったパノムデットは、とうとう招聘禁止ボクサーに指名されてしまい、この試合をもって引退ということに。フライ級のOPBFランカーでありながら“仕事”の出来るタイ人ということで、数多のA級ボクサーの噛ませ犬役として重宝されたが、ここまであからさまな戦績を残してしまうと処分を受けるのも致し方無しか。現役生活最後のシーンは、レフェリーに立ち上がるスペースを塞がれた上、高速10カウントでKOを告げられるという物悲しいものだった。